野生生物保全管理技術養成事業

※令和4年度より「農業共生圏高度専門家育成事業」は「野生生物保全管理技術養成事業」へ名称を変更しました。

事業概要

野生生物と人との軋轢(あつれき)

狩猟者の減少・耕作地放棄・林業の衰退といった人の生活の変化や,気候変動による自然環境の変化は,野生生物の個体数増加や分布域の変化を招き,シカ等による農林業被害増加や,ヒグマ等による人身事故の原因となっています。また,他の地域から持ち込まれた外来生物は,その地域の生態系を脅かし,人やペット,家畜に感染症をもたらす危険性もあります。

一方で,人が便利に暮らしていくために行われる道路開発や宅地開発等は,野生生物の生息環境や地域の生態系に大きな変化を与え,種の存続に影響を与えます。このように,人と野生生物の生活は互いに影響しあい,軋轢が生じています。

 野生生物と人の共生へ向けて

野生生物と人が共存し,持続可能で多様性のある社会を実現するためには,行政職員や企業担当者,地域住民が野生生物について正しい知識を身につけ,それぞれの立場から野生生物と人との軋轢の軽減・解消に努力しなければなりません。本事業では,野生生物の生息地の環境改善策や農林業被害の防除方法など,保全・管理における知識の取得と技術養成をおこないます。

地域理解の向上に向けて(環境教育)

本事業では地域の皆様や子供達に身近な自然と親しみ,野生生物への理解を深めるため,HP上で環境教育の様々なコンテンツを提供しております。
自由研究や野外活動の際に本コンテンツをご活用いただけますと幸いです。

環境教育コンテンツ

以下のコンテンツの中からお好きなものをクリックしてください。

 

十勝管内に生息する野生動物に関するパンフレット 

新たに「おびひろ動物園のなかま 2024」をおびひろ動物園と共同で作成しました。同園で飼育する様々な動物や同園と本学の取り組みについて紹介しています。

※画像をクリックするとパンフレットを見ることができます。
過去に作成したパンフレットは以下からご覧いただけます。

高度で実践的な専門技術を学ぶ機会の提供(社会人教育)

令和6年度実施予定の講習会について,順次HPにて詳細を公開いたします。

  • 夜行性小型哺乳類調査技術講習会 7月29日(月)開催
  • 野鳥(猛禽類)講習会      8月23日(金)開催
  • 人への伝え方講習会       令和6年度冬季開催予定

夜行性小型哺乳類調査技術講習会 

コウモリ類やタイリクモモンガ等の夜行性の小型哺乳類は,樹上性でもあるため複数の調査手法が必要となるものの,それらを学ぶ機会は限られていることから,開発事業に携わる担当者の技術向上を目的に,夜行性小型哺乳類の捕獲技術および識別技術に関する講習会を開催します。

令和6年度夜行性小型哺乳類調査技術講習会

野鳥(猛禽類)講習会

一般的に生態系の頂点に位置する猛禽類の調査では,目的に応じた調査手法の選択が必要です。そのためには実技を交えた経験を増やす場が必要であるものの,その機会は限られていることから,開発事業に携わる担当者の技術向上を目的に,猛禽類の調査技術に関する講習会を開催します。

令和6年度野鳥(猛禽類)講習会

野生生物保全管理技術養成事業に関するお問い合わせ

環境教育に関するお問い合わせ

国際・地域連携課 地域連携係
Email: syogai@obihiro.ac.jp
Tel: 0155-49-5235, 5236

社会人教育に関するお問い合わせ

教務課 社会人教育係
Email: rec_kyoumu@obihiro.ac.jp
Tel: 0155-49-5325,5351