学長メッセージ

知の創造と実践によって実学の学風を発展させ,
「食を支え,くらしを守る」人材の育成を通じて,
地域及び国際社会へ貢献する。

帯広畜産大学長 奥田 潔

帯広畜産大学は,昭和16年に創立した帯広高等獣医学校を原点とし,昭和24年に「農業に関する科学技術を研究・教育することによって, 農業が合理的に発展することに努め,産業経済の興隆に貢献すること」を目的として設置されました。本学は「日本の食料基地」として食料の生産から消費まで一貫した環境が揃う北海道十勝地域において,生命,食料,環境をテーマに「農学」「畜産科学」「獣医学」に関する実学に基づいた教育研究を推進して参りました。

令和4年4月には,本学と小樽商科大学、北見工業大学が経営統合して,新法人「国立大学法人北海道国立大学機構」が創設されます。新法人が三大学を運営する体制の下で,新たな教育システムの開発による人材育成や産学官連携体制の構築により,農学・商学・工学の三分野が連携し,北海道経済・産業の発展に貢献して参ります。これらの新法人による新たな取り組みとともに,本学独自の特色ある教育研究機能の充実にも,これまで以上に取り組んで参ります。 

本学は,我が国唯一の国立農学系単科大学として,「知の創造と実践によって実学の学風を発展させ,『食を支え,くらしを守る』人材の育成を通じて,地域および国際社会に貢献する」ことをミッションに掲げています。ミッション達成のため,共同獣医学課程では,動物の疾病の診断と予防技術に実践的に対応する臨床獣医学分野及び人獣共通感染症をはじめとした公衆衛生学分野に貢献できる獣医師を養成しています。また,畜産科学課程では,「農場から食卓まで」をスローガンとし, 食品衛生も含めた農畜産の幅広い分野で活躍する専門職業人を養成しています。更に,獣医・農畜産融合の教育研究と国際通用力を持つ人材育成を学部だけでなく大学院でも展開しています。

地域の試験研究機関や農業・食品・動物関連企業, 動物衛生や食品安全を担う国際機関,途上国に対する国際協力機関等とも連携し,社会の要請に即した農学系人材「グローバル人材」を輩出するため,以下の4つのビジョンを掲げ,実践しています。

欧米水準の教育課程の構築

共同獣医学課程において国際通用力を有する獣医師を養成するため,欧州獣医学教育認証を取得し,欧州レベルの高度な獣医学教育を提供しています。

世界トップレベル大学等との国際共同研究及び教育交流

米国コーネル大学, 米国ウィスコンシン大学との学術交流協定に基づき, 招へい講義・サマープログラムの実施や, 世界トップクラス大学に大学院生を派遣し国際共同研究への参画を推進しています。また, 獣医・農畜産分野の世界レベルの研究実績による国際研究協力を強化し,研究水準の向上と, 関連分野の発展に貢献しています。

国際安全衛生基準適応の実習環境による人材育成

国際安全衛生基準の取得・維持に対応できる人材を育成するため,大学院畜産科学専攻博士後期課程の畜産衛生学位プログラムにおいて,国際基準適応の施設を活用した食品安全マネジメント教育プログラムを実施し,HACCP専門家資格を付与しています。

企業等社会のニーズに即した共同研究・人材育成

大学院畜産学研究科において,企業との共同研究等に基づく研究テーマを増やし,企業等の社会のニーズに即した人材を育成しています。

令和2年度学位記並びに修了証書授与式学長告辞  令和3年度入学式学長告辞

学長略歴

昭和52年3月 帯広畜産大学畜産学部獣医学科卒業
昭和55年3月 帯広畜産大学大学院畜産学研究科修士課程修了
昭和57年2月 ミュンヘン大学獣医学部大学院博士課程修了
昭和57年4月 ミュンヘン大学助手
昭和59年12月 帯広畜産大学助手
昭和63年6月 岡山大学助教授
平成10年7月 岡山大学教授
平成23年4月 国立大学法人岡山大学農学部長
平成25年10月 国立大学法人岡山大学生殖補助医療技術教育研究センター長
平成28年1月 帯広畜産大学長