環境生態学ユニット

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持続可能な農畜産業と生命科学分野の未来を探る

多様な生物群(哺乳類,鳥類,昆虫,植物,微生物等)を含む生態系の仕組みを学び,農畜産環境とそれを取り巻く自然環境の関係を理解し,環境の保全と管理を考えながら,持続可能な農畜産業とこれからの生命科学分野で活躍できる人材を育成します。

カリキュラム・ポリシー[教育課程編成・実施方針]

  • 多様な生物群からなる生態系の仕組みを学ぶための教育科目及び農畜産環境とその周囲を取り巻く自然環境を理解するための授業科目を配置します。

ディプロマ・ポリシー[学位授与方針]

  1. 多様な生物群からなる生態系の仕組み及び農畜産環境とその周囲を取り巻く自然環境に関する専門知識を身につけている。
  2. 上記の技術及び課題解決に向けた基本的能力を身につけている。

環境生態学ユニットの主要な科目

  • 環境微生物学
    生態系において微生物は重要な存在であり,大きな影響を人間の生活に及ぼしています。環境問題,持続可能な農業の確立,食の安全の維持を考える上で必要不可欠な微生物に関わる知識を広く理解出来るように解説します。
  • 植物生態学
    植物の形態や行動は自然選択の結果であること,及び光合成や繁殖等の各項目について生理学的な仕組みを解説し,それらが進化・適応の立場から理解できることを説明します。また,農畜産業をとりまく森林生態系が食糧生産に果たす役割の重要性と気候変動によって受ける影響の予測について解説します。
  • 動物生態学
    動物生態学における重要な基本概念を,個体,個体群,群集,及び景観といった異なる生物学的階層ごとに具体例とともに解説します。また,生態学的なリスク管理に動物生態学が果たす役割についても概説します。

取得可能な資格

  • 学芸員任用資格
  • 高等学校一種免許状(理科)※農業は他ユニット科目履修を要する

主な卒業研究のテーマ

  • 氷河期からの遺存種ヤチカンバとその競合種ハンノキの根系共生菌の種構成
  • ヤマグワの葉の立体形状と切れ込みの適応的意義
  • 天然林における季節によるエゾモモンガの繁殖パターンの相違
  • 森林においてササ類の高さがニホンジカの生息地利用に与える影響
  • カボチャの結実に与えるマルハナバチ類の影響
  • 耕作放棄地の新たな価値: 鳥類保全と農業生産性向上の両立

主な進路

  • 環境コンサルタント関連企業
  • 博物館学芸員
  • 農畜産の生産者や農協等の農業団体
  • 食と安全と環境を守る公務員
  • JICAやNGO等の職員
  • 高等学校教員になって未来へつなげる役割を担う
  • 大学院へ進みさらに研究を重ねる

教育科目

共通教育発展科目
環境微生物学 動物生態学 植生管理学
環境昆虫学 害虫管理学 野生動物管理学
植物生態学 野生動物科学  
展開教育科目
保全科学 卒業研究ゼミナールⅠ 卒業研究ゼミナールⅣ
環境生態学実習Ⅰ 卒業研究ゼミナールⅡ 卒業研究
環境生態学実習Ⅱ 卒業研究ゼミナールⅢ  

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