誰の落とし物?動物の痕跡(こんせき)を探してみよう!!

野生動物はいろいろなところに暮らしています。散歩をしながら身近な野生動物の暮らしを探っていこう。

今回登場する野生動物たち(画像をクリックすると動物の説明がでます)

エゾリス
エゾモモンガ

 

 

 

 

 

※このコンテンツでは,身近な野生動物の落とし物について紹介します。外で動物の落とし物について調べる時は,1.動物の糞などは手でさわらない。2.調べた後は必ず石けんできれいに手を洗う。の2点を守ってくださいね。

エゾリスの落とし物

エゾリスはクルミや種子を好んで食べます。クルミなどの実は殻(から)に包まれているため,エゾリスは中身だけ食べて殻を残していきます。左の写真はリスが落としたクルミの殻です。リスはクルミの中心にある線(縫合線(ほうごうせん))に沿って器用にかじり,中身だけを食べます。

 

では,リスが落としていったクルミの殻はどんなところでどんな風に残っているかな?

木の根元を見てみよう。たくさんのクルミの殻が落ちているのがわかりますね。

自分のまわりで調べてみよう!

クルミの殻は木の根元にしかないのだろうか?

  • クルミの殻が落ちている場所から大きな木が生えているところまで距離を測ってみよう。
  • クルミの殻が落ちている場所は木から近い?遠い?
  • たくさん落ちているところと少しだけ落ちているところ、何か違いはあるかな?

モモンガの落とし物

エゾモモンガは木の穴(樹洞(じゅどう))などで昼は休息し,夜になると活動を始めます。エゾモモンガは1匹で複数の巣を持ち,引っ越ししながら生活しています。昼は樹洞に入っていますし,引っ越しもするので,どこに巣があるのかよくわかりません。

しかし,ヒントはあります。

それはエゾモモンガの糞(ふん)です。エゾモモンガは巣から出て糞をするため,糞のある場所がモモンガの巣のヒントになります。エゾモモンガの糞は長さがおよそ1cmで,直径が2~3mm。色は焦げ茶色~茶色をしています。木の根元に落ちていることが多いので,形が崩れずに,カビなどが生えていない新鮮な糞があれば,エゾモモンガの巣がその木の近くにあるかもしれません。

自分のまわりで調べてみよう!

どんな木の下に糞があるかな?

 

  • 糞を探してみよう。どんな木の近くにあるか記録してみよう
  • 糞の近くにある木はどんな木かな?太い木?穴はある?
  • 糞の色は見つけた場所によって違うかな?違う理由も考えてみよう。