帯広畜産大学における軍事を目的とする研究に対する基本方針

平成30年7月17日制定

2015年度に防衛装備庁から「安全保障技術研究推進制度」の公募が開始されて以来,研究のデュアルユース性をめぐって各界で様々な議論が交わされている。本学では平成29年5月17日付,当該年度の「安全保障技術研究推進制度」への申請を認めない暫定措置を講じ,研究推進本部会議(当時)の下に本学における軍事を目的とする研究に対する方針を検討するワーキンググループを設置して議論を重ねた。

帯広畜産大学の基本的な目標は,「日本の食料基地」として食料の生産から消費まで一貫した環境が揃う北海道十勝地域において,生命,食料,環境をテーマに「農学」「畜産科学」「獣医学」に関する教育研究を推進し,知の創造と実践によって実学の学風を発展させ,「食を支え,くらしを守る人材の育成を通じて地域及び国際社会に貢献する」ことである。この「基本的な目標」と軍事研究とは全く相容れない。よって本学は軍事を目的とする研究に対して以下の基本方針を定める。

  1. 帯広畜産大学の研究者は軍事を目的とする研究を行ってはならない。
  2. 帯広畜産大学において,個別の研究事案について実施の判断が必要な場合は,学長が招集する審査会議で審議することとする。