旧大学院教育ポリシー(平成29年度入学者まで)

目指すべき人材像

「食の安全確保」をはじめとする農畜産学に関する問題解決型の高度な研究能力と幅広い見識を備えた人材

ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)

帯広畜産大学大学院畜産学研究科は,以下の能力を身につけた人に学位を授与します。

  1. 獣医・農畜産融合の視点から,食料の生産から消費について高度な知識と倫理観を身につけている
  2. 生命・食料・環境の分野について地球規模の課題の解決に向けた取り組みができる
  3. 思考・判断の過程を説明するために必要なプレゼンテーション能力及びコミュニケーション能力を身につけている
  4. 本研究科に配置された専攻分野に関する高度専門職業人としての知識と技術を身につけている

畜産生命科学専攻

〈4-a〉生体内部のミクロレベル,個体及び個体群を対象としたマクロレベル,さらに周囲の生態系を含めた広範囲な生命科学的研究領域から学ぶことによって,家畜とその周囲環境を総合的に理解している

〈4-b〉畜産学や環境科学及びその関連分野への多角的な貢献ができる優れた能力を身につけている

食品科学専攻

〈4-c〉農畜産物の加工・利用及びそれらの機能性・安全性についての高度な知識と技術及び応用力を身につけている

〈4-d〉食品科学及び関連産業の発展に必要とされる高度な課題解決能力を身につけている

資源環境農学専攻

〈4-e〉地域の資源を利用し,食料の生産性向上を支えるための食料生産原理,生産技術や環境制御,農業の経済に関する高度な知識と技術を身につけている

〈4-f〉地域社会や国際社会が直面する食料・環境問題を総合的に解決する優れた能力を身につけている

博士前期課程・畜産衛生学専攻

〈4-g〉家畜生産現場やその環境から農畜産物の生産・加工・流通にわたる衛生管理ならびに食の安全性について,多元的な視点で捉えることができる

〈4-h〉「食の安全確保」を担う国際的な高度専門職業人としての幅広い知識と優れた問題解決能力を身につけている

博士後期課程・畜産衛生学専攻

  1. 獣医学,農畜産学及びそれらの融合領域の各専門分野において,自立して高度な研究・開発を行うことができる
  2. 研究成果を取りまとめて作成した学術論文を国内外に発表することができる

カリキュラム・ポリシー(教育課程編成方針)

帯広畜産大学大学院畜産学研究科学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に基づき,以下の点に配慮して教育を行います。

  1. 専攻ごとに教育の中心となる「専攻コア科目」を配置し,さらにコースごとに高度な専門的知識を修得する科目を配置します
  2. 高度な専門性をもつ人材に必要な教養を身につけるため,共通教養科目を配置するとともに幅広い専門性の高い知識を修得できるように他専攻の科目を選択履修にします
  3. 課題の発見・解決に向けて高度な専門知識と技術を修得できるように,特定分野の研究を進めるための科目を用意します
  4. 英語による論文作成・口頭発表できるようにするため,英語教育科目を配置します
  5. 国際的に活躍できる能力を培うために,インターンシップ演習及び海外フィールドワークを準備します
  6. 高度な専門性を身につけるために,次のような授業科目を各専攻・各コースに配置します

畜産生命科学専攻

〈6-a〉成熟化した国際社会における畜産で重視される動物福祉や環境保全を踏まえ,家畜の生産性向上を中心とした生理機構及び畜産周辺環境とのかかわりに関する基礎から応用までの分野,自然環境の構成員(野生動物,昆虫,植物)の役割・機能,相互作用及び農畜産業と生態系保全の両立に関する分野の高度な知識と技術を修得させる授業科目を配置します

食品科学専攻

〈6-b〉農畜産物を原料とした食品の製造・加工及びこれらの機能性・安全性に関して,分子レベルから工業生産レベルまでの広範かつ最新の知見と技術を学ぶための授業科目を配置します

資源環境農学専攻

〈6-c〉わが国の食料基地と位置づけられる北海道十勝地域の資源を活用し,持続可能な物質循環や地域資源を踏まえ,植物の生理,生態,遺伝や土壌に関する高度な知識をもとにした植物生産の量的・質的向上に関する分野,機械的・生物学的手法や土木技術手法による食料生産環境の改善に関する分野,食料生産に関わる経済学や経営学に関する分野の高度な知識と技術を修得させる授業科目を配置します

博士前期課程・畜産衛生学専攻

〈6-d〉畜産生産現場から食卓における衛生に主眼を置いた繁殖衛生管理,感染症,乳肉生産,食品衛生等の幅広い専門分野に関する授業科目を配置します
〈6-e〉グローバルに活躍できる人材を育成するためにコミュニケーションやプレゼンテーションも含めながら,バイリンガルで授業を実施します

博士後期課程・畜産衛生学専攻

  1. 家畜環境衛生学や食品衛生学の分野における最先端の知識と技術の修得と最先端の研究動向や課題を学び,英語による高度なプレゼンテーション能力,海外で通用する研究能力を身につけるための科目を配置します。
  2. 博士論文の作成(研究課題の設定,研究計画の立案,研究の遂行,実験結果の考察,関連文献の調査と比較考察,英語による口頭発表及び論文作成)を通じて,第一線でグローバルに活躍できる研究者を育成するための教育を提供します。

アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)

帯広畜産大学大学院畜産学研究科は,「食の安全確保」をはじめとする農畜産学に関する課題解決能力と幅広い見識を備えた人材を育成するため,以下のような人を学生として求めています。

  1. 獣医・農畜産融合の視点から,食の安全確保・生産性向上・環境保全に関する課題に関心が高く,それらに関する課題解決に積極的に取り組みたい人
  2. 農畜産学に関する国際的な視野を持って行動できる高度専門職業人をめざす人
  3. 各専攻の特定分野に関する基礎知識と基本的技術を身につけている人
  4. 本研究科に配置された専攻分野の課題について研究し,その深奥を究めたい人

畜産生命科学専攻

〈4-a〉家畜生産・管理に関する高度な知識及び技術及び研究能力を身につけ,畜産学的及び生命科学的観点から社会への貢献をめざす人

〈4-b〉農畜産環境及び自然環境の保全と管理に関する幅広い知識,技術及び研究能力を身につけ,生態学的及び環境科学的観点から社会への貢献をめざす人

食品科学専攻

〈4-c〉農畜産物の加工・利用に関する高度な技術を身につけたい人

〈4-d〉食品のもつ様々な機能性に関する知識を深めたい人

資源環境農学専攻

〈4-e〉栽培植物の改良や生産と土壌及び病害虫に対する最新知識を探求したい人

〈4-f〉工学的素養を基礎として,環境と調和した生産技術改善と地域環境保全に熱意のある人

〈4-g〉食料生産に関わる農業経済学や経営学の知識を育み,社会発展に寄与したい人

博士前期課程・畜産衛生学専攻

〈4-h〉家畜の健康と繁殖衛生管理,感染症,食肉生産,人畜共通原虫病に関する高度な知識と技術を身につけたい人

〈4-i〉食品衛生に関する総合的な知識を身につけて社会貢献をめざす人

〈4-j〉効率的な循環型農畜産システムの構築,衛生動物による感染症防除の発展に寄与したい人

博士後期課程・畜産衛生学専攻

〈4-k〉「食の安全確保」に関する諸問題に深い関心を持っている人

〈4-l〉国際感覚を身につけ,国際交流の舞台で活躍したい人

〈4-m〉多様な実務経験を有する社会人で,ブラッシュアップしたい人

〈4-n〉職業現場で直面する諸問題について理解を深め,問題解決能力を高めたい人