帯広畜産大学 農学分野
学部等の教育研究組織の名称
畜産学部(第1年次: 250,第3年次: 10)
大学院畜産学研究科(M: 56,D: 7)
原虫病研究センター
沿革
昭和16(1941)年 | 帯広高等獣医学校創立 |
昭和24(1949)年 | 帯広畜産大学設置 |
昭和42(1967)年 | 大学院畜産学研究科修士課程設置 |
平成2(1990)年 | 原虫病分子免疫研究センター設置 |
平成12(2000)年 | 原虫病研究センター設置 |
平成18(2006)年 | 大学院畜産学研究科博士課程設置 |
平成22(2010)年 | 原虫病研究センターが共同利用・共同研究拠点に認定 |
平成24(2012)年 | 畜産学部と北海道大学獣医学部との共同獣医学課程を設置 |
設置目的等
帯広畜産大学の原点である帯広高等獣医学校は,獣医畜産に関する高度な知識技能を有する人材を育成するために昭和16年に設置され,昭和19年に帯広獣医畜産専門学校と改称,昭和21年には農芸化学科を増設して帯広農業専門学校と改称された。
帯広畜産大学は,昭和24年に「民主的文化社会に教養豊かな人材を育成するとともに,農業(主として家畜を対象とする有機的農業)に関する科学技術を教授研究し,農業合理化の発達に努め,人類の福祉と文化の振興に寄与し,産業経済の興隆に貢献すること」を目的として設置された。
昭和42年に,畜産に関する学術の理論及び応用を教授研究し,その深奥を究めて文化の進展に寄与することを目的に畜産学研究科(修士課程)が設置された。
平成12年に,原虫病の診断・予防・治療に関する総合的研究を行う全国共同利用施設として原虫病研究センターが設置された。
平成18年に,「食の安全確保」を担う専門家を養成し,国際社会における食肉乳安全監視による社会の繁栄に寄与することを目的に畜産学研究科博士課程が設置された。
平成24年に,国際水準の獣医学教育を実施するため,畜産学部と北海道大学獣医学部に共同獣医学課程が設置された。
強みや特色,社会的な役割
帯広畜産大学は,「日本の食料基地」として食料の生産から消費まで一貫した環境が揃う北海道十勝地域において,生命,食料,環境をテーマに「農学」「畜産科学」「獣医学」に関する教育研究を推進し,「食を支え,くらしを守る」人材の育成を通じて地域及び国際社会に貢献することに取り組んでいる我が国唯一の国立農学系単科大学であり,以下の強みや特色,社会的な役割を有している。
- 食と農の大切さ,動植物の命の尊さを心得た素養を基礎として,農場から食卓までの幅広い領域を学際的視点で捉える能力とあらゆる現場に適応できる知識・実践力を有するとともに,地球規模課題解決等の国際的視野を備えたグローバル人材を育成する役割を果たす。また,「食の安全確保」を担う専門家として問題解決型の高度な研究能力と幅広い見識を備えた人材を育成する役割を果たす。
- 農畜産の幅広い知識と体験を総合的に教授する導入教育プログラム,動物由来食品の安全確保のための高度専門人材育成プログラム,地球規模の畜産衛生管理に向けた高度専門人材育成プログラム,国際水準の獣医学教育プログラム等の実績を生かし,グローバル人材を育成するため,獣医学分野と農畜産学分野を融合した実学重視の学部・大学院教育を目指す。
- 獣医学,農畜産学,生殖生物学,原虫病学における世界レベルの研究実績と全国の関連分野の研究者が結集するシステムを生かし,獣医・農畜産分野の研究を一層推進し,我が国の農業関連学術分野の発展に寄与するとともに,食料安全保障,感染症対策等の地球規模課題の解決に貢献する。
- 農業関連企業・団体,国・地域の農業振興政策を支える公的試験研究機関等と積み重ねてきた共同研究・受託研究実績,北海道十勝地域の学校教育・生涯学習支援や街づくり支援実績を生かし,我が国の農業を基盤とする産業競争力強化と活力ある地域づくりに貢献する。
- 全国の産業動物医療に従事する獣医師を対象とした生産獣医療技術研修プログラム,食の安全・環境保全を理解して高い倫理観で企業活動を展開できる人材養成プログラム等の実績を生かし,社会人学び直しを一層推進し,獣医・農畜産分野の職業現場におけるリーダーとして組織を牽引できる人材を育成する。
- 動物衛生・食品安全を担う国際機関,開発途上国に対する国際協力機関等との豊富な連携実績を生かし,「食とくらし」に係る国際協力活動を一層推進し,人類の健康と国際社会の平和に貢献する。