生命食料科学研究部門

食の安全と安心を支える人材育成と研究を進展させ,現代社会が求める高い食の安全性と機能性に応えることに,ますます強い期待が寄せられてきている。本研究部門では,家畜とその飼養環境に関する問題点を,生産性だけではなく動物福祉や環境保全まで含めた視点から解決することを目指す。生命体としての家畜の生理機構を解明する基礎研究と,それに基づく生産性向上に関する応用研究を行い,新しい畜産技術の確立を目指す。生体内部のミクロレベル,個体を対象としたマクロレベル,さらにその周辺環境を含めた基礎から応用までの広範な生命科学的研究を展開することにより,畜産科学及び関連する分野への多角的貢献が期待できる。

食の安全確保を目的として,農畜産物の生産・加工から製造された食品の栄養・機能に至る広範な研究を行い,地域の企業,試験研究機関及び行政機関と連携して,農畜産業・食料関連産業育成への貢献を目指す。農畜産物及びそれらに由来する食品の一次機能(栄養とエネルギー)を共通基盤として,二次機能及び三次機能を主要な研究領域とすることで,食品科学及び関連する分野への多角的貢献が期待できる。

家畜生産科学分野

生命科学的視点から家畜の生理機構を解明する基礎研究と,それに基づく生産性の向上や人―家畜―環境が調和した畜産の確立を目的とした応用研究を行う。

食品科学分野

農畜産物から食品の製造及びそれらの一次機能(栄養とエネルギー)並びに二次機能(感覚機能)に関する研究と,農畜産物の分子レベルでの解析及びそれらの三次機能(生体調節機能)に関する研究を行う。

教員紹介