学生と地域がつながるまちづくり支援事業

帯広畜産大学は,わが国唯一の国立農学系単科大学であり,日本の食料基地・十勝のフィールドを活用した実学教育を展開しているほか,十勝に所在する唯一の4年生大学として,全国から学生を集め,その多くを道内に輩出しています。一方,道外出身者が6~7割を占め,十勝への理解や地域との関わりが少ないまま卒業する学生も少なくありませんでした。

そこで本学は帯広市や関連機関と連携し,在学中から卒業後までを見据えた学生と地域とのつながりを強化することを目的として「学生と地域がつながるまちづくり支援事業」を実施しています。

本事業は,学生が十勝について学び,理解を深めることで,地域への興味や関わりを持ち,自主的に十勝とつながるきっかけづくりを目指す「関係人口候補化プログラム」,学生が企画・実施するまちづくり活動を支援することで,地域愛の醸成や新たな視点からの地域活性化を図る「アクション支援プログラム」の2本のプログラムで構成しており,十勝を理解し,十勝で活動するための様々な事業を実施しています。

関係人口候補化プログラム

1.十勝について学ぶ地域連携型授業の実施

とかち学

十勝の歴史,文化,自然,産業,地方創生などについて,行政,企業,地域団体等から講師を招き,十勝の現状や課題,将来展望について学びます。本授業は市民開放授業として一般の方も受講が可能です。

市民開放授業の申込はこちらから
※令和5年度のとかち学は終了しました。

 

2.現場を深く知る課外教育の実施

十勝旅

北海道中小企業家同友会とかち支部と連携し,主に新入生を対象に,農畜産物の生産から加工まで一連の現場を巡るバスツアーを実施しています。農業・企業経営者の方の取り組みや想いを実際に現場で見聞きすることで,十勝の産業への理解を深めます。

令和5年度実施内容 

「十勝旅~春の小麦編~」
小麦の生産から,製粉,加工に関わる十勝管内の企業を見学しました。小麦の品種特性や,十勝産小麦を活用した製品製造について経営者から説明を受け,参加した学生達は小麦の知識だけではなく, 経営者の生産や経営に対する情熱も学びました。
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「十勝旅~初夏のお肉編~」
食肉となる牛や豚,羊の肥育育成に関わる十勝管内の特色ある現場を見学しました。学生たちは,品種へのこだわりや育成方法の工夫をそれぞれの牧場で学び,食肉が食卓へ上がるまでの生産者の苦労や努力に思いを馳せました。
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「十勝旅~秋の牛乳編~」
十勝の主幹産業である酪農について,乳牛の育成,搾乳,生乳加工に至る一連の現場を見学しました。学生たちは,それぞれの牧場で異なる工夫や,生乳が食卓に届くまでの背景を学び,十勝の酪農に関する知識を深めました。
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経営者とガチで学ぶ交流会×勉強会

北海道中小企業家同友会とかち支部と連携し,十勝の経営者の方々が行っている勉強会に学生が参加できる機会を提供し,社会人と同じ目線で学び・意見を交わすことで,互いに様々な刺激を受けながら交流を深めます。

令和5年度の実施内容

「牛とろフレーク誕生秘話,そして宇宙日本食へ~食品の商品開発と経営判断の条件とは~」
十勝スロウフードの藤田社長を講師に迎え,藤田社長の経験を通して商品開発について学び,地元社会人と学生たちがともに経営戦略について考えました。

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「帯広からエチオピアのゴミ問題を解決したい! ~エチオピアビジネスへの挑戦~」
サンテクノ株式会社代表取締役の兼子賢氏,株式会社タナベ専務取締役の田邊義康氏を講師に迎え,エチオピアで深刻な社会問題となっているゴミ問題について学び,ビジネスで社会貢献を行う取り組みについて考えました。

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 アクション支援プログラム

1.地域活性化に向けた自主的活動の支援

ちくだいらんぷプロジェクト

「学生のチャレンジ」をキーワードに,学生が十勝を元気にするために企画した様々な取組を支援するプロジェクトです。

学生によるカーリング教室の様子
学内で養蜂にチャレンジする学生

 

 

 

 

 

 

 

 

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2.地域産業の活性化支援

学生と地域企業の共同研究

学生が教員の指導の下,地域・企業のニーズや課題を踏まえ,地元企業等と共同研究を実施します。

令和5年度に本学と共同研究を実施している地元企業の皆様は以下のとおりです。