草場 信之 准教授 KUSABA Nobuyuki

研究テーマ実効性のある乳房炎コントロール

所属・担当

畜産フィールド科学センター/スタッフ研究域生命・食料科学研究部門/家畜生産科学分野/生産管理学系高度人材共創センター農畜産分野推進室
学部(主な担当ユニット)家畜生産科学ユニット
大学院(主な担当専攻・コース)畜産科学専攻家畜生産科学コース
研究分野 予防獣医学, 生産獣医療学, 乳房炎コントロール, 臨床微生物学, 分子疫学
キーワード 乳房炎コントロール, 農場コンサルティング, マイコプラズマ乳房炎, 環境性レンサ球菌乳房炎, 大腸菌性乳房炎

研究紹介

"安全で安心な"畜産物を提供するためには、危害の除去を最優先に考えなければなりません。畜産物における最大の危害とは、抗菌性物質を中心とする異物の混入と病原微生物の混入です。酪農における最大の危害要因は乳房炎の発生です。私はこの乳房炎をコントロールする実効的な手段の開発をライフワークに取り組んでいます。

農場コンサルディング
搾乳システムの点検
微生物学的診断
分子疫学的診断

現在取り組んでいる研究テーマ一覧

  • 乳房炎ワクチンの経済効果
  • 乳房炎原因菌の簡便かつ迅速かつ正確な同定手法の確立
  • 環境性乳房炎の発生疫学(臨床的解析と分子疫学的解析)
  • カルチャーベーストセラピー(抗菌性物質の慎重使用)
  • 牛の栄養状態と乳房炎の相関
関連産業分野 酪農, 獣医学, 微生物学的関連資材
所属学会 北海道獣医師会, 日本獣医師会, 日本獣医学会, National Mastitis Council, 日本マイコプラズマ学会
学位 博士(畜産衛生学)
資格 獣医師
自己紹介

大学に来るまでは、北海道のNOSAIで獣医師の卒後教育と酪農家における乳房炎コントロールのお手伝いをしてきました。

卒業研究として指導可能なテーマ

  • 乳房炎コントロールにおける飼養管理、搾乳衛生、搾乳手順の発展に係る研究
  • 乳房炎の微生物学的診断と分子疫学的解析
  • カルチャーベーストセラピーを基本とする抗菌性物質に頼らない乳房炎治療方針の確立

メッセージ

正直に言って、現在の私の仕事は大学を卒業して身に着けたものばかりです(大学ではあまり優秀な学生ではありませんでした)。自分の仕事に関するテーマを持って入った大学院の授業は、すべてが産業と結びついていることが理解でき、すべての知識と技術が世の中の役に立つのだということ、また、貪欲に学ぶことの楽しさを実感できました。皆さんには、私の臨床現場での実経験と学問との結びつきを伝え、大学で学業の楽しさを味わってもらいたいと思っています。