河津 信一郎 教授 KAWAZU Shin-ichiro

My Dream寄生虫の不思議を「目に見える」形で明らかにする

研究テーマ「寄生虫ライフサイクルのライブイメージング研究」「現地に即した簡易診断法の開発研究」

研究分野

寄生虫学, 獣医寄生虫学, 熱帯医学

キーワード

タイレリア, バベシア, 住血吸虫, マラリア原虫, 寄生虫
学位 博士(獣医学)
資格 獣医師
自己紹介

臨床志望でしたが、気付いたら基礎研究をしていました。基礎研究では直ぐには目に見える成果はでませんが、病気を治そうとする気持ちは臨床家のそれと同じです。

居室のある建物原虫病研究センター
部屋番号104号室
メールアドレス skawazu atmark obihiro.ac.jp

所属・担当

原虫病研究センター/センター長グローバルアグロメディシン研究センター/獣医学研究部門動物医療センター/診断検査科原虫病研究センター国際連携協力部門/国際協力分野
学部(主な担当ユニット)獣医学ユニット
大学院(主な担当専攻・コース)獣医学専攻

研究紹介

  • マラリア
    マラリア原虫細胞での、酸化ストレス応答とレドックス(酸化・還元)シグナル、カルシウムシグナルに着目しています。生物は細胞内の酸化・還元バランスやカルシウム振動を利用して、様々な生理機能を調節しています。この仕組みやそこに働く分子の役割を「細胞を観ること」「イメージング実験」に重点を置いて調べています。
  • バベシア
    バベシアでの遺伝子操作技術の開発を行っています。これまでに、外来遺伝子発現系(各種プローブやセンサータンパク質発現原虫)や遺伝子ノックアウト系を開発し、同原虫の赤血球侵入機構や赤血球内あるいはマダニ体内での発育機構および、重症(脳)バベシア症の病態形成機序をライブイメージングによって「目に見える」形で明らかにしていこうとしています。
  • 日本住血吸虫
    日本住血吸虫症は、アジア諸国の農村で流行し、農村の保健衛生および家畜衛生と密接に関連した人獣共通感染症です。フィリピンの日本住血吸虫症流行地で、集団遺伝学の手法を用いて、医学・獣医学合同でのOne-Healthアプローチの疫学調査を行っています。また、同感染症の排除に向けて、ヒトおよび動物での感染を正確にモニタリングする、ELISAやPOCTの開発など現地に即した診断法の開発研究も行っています。

現在取り組んでいる研究テーマ一覧

  • バベシアライフサイクルのライブイメージング研究
  • 住血吸虫症の現地に即した簡易診断法の開発研究
学歴・職歴 1986年 3月 (最終学歴)北里大学大学院 獣医学研究科(修士)
1986年 4月 農林水産省 家畜衛生試験場 寄生虫病研究室 研究官
1993年 3月 博士(獣医学)北海道大学
1998年 10月 厚生労働省 国立国際医療センター 研究所 適正技術開発研究室 室長
2006年 8月 帯広畜産大学 原虫病研究センター 先端予防治療学分野 教授
2007年 4月 岐阜大学連合大学院連合獣医学研究科 教授