大西 一光 教授 ONISHI Kazumitsu

My Dream研究室で新しいコムギ品種を作る

研究テーマスペルトコムギの持つ有用遺伝子の探索・同定と育種利用

研究分野

植物育種学, 植物遺伝学

キーワード

コムギ, スペルトコムギ, 遺伝子, ゲノム, 遺伝資源, 遺伝的多様性

メッセージ

学生の皆さんと一緒に考えながら帯広畜産大学でしかできない新しい研究を展開していければと思っています。

学位 博士(農学)
自己紹介

兵庫県神戸市の出身です。北海道に憧れて大学に来て以来、ずっと北海道で研究を続けています。

居室のある建物総合研究棟I号館
部屋番号E3202-4
メールアドレス onishi atmark obihiro.ac.jp

所属・担当

研究域環境農学研究部門/植物生産科学分野/植物生産科学系
学部(主な担当ユニット)植物生産科学ユニット
大学院(主な担当専攻・コース)畜産科学専攻植物生産科学コース

研究紹介

私たちの研究室では、「コムギの育種(品種改良)」に関わる研究を行っています。特に、「スペルトコムギ」という、難脱穀性や長稈など原始的な特性を多く残している在来品種に着目しています。スペルトコムギは、不良環境への適応性など近代のコムギにはない有用な特性を持っていると期待されていますが、その多くがいまだ厳密に評価されていません。またスペルトコムギは、パンにしたときの独特の味や香り,高い栄養価によって、現在ヨーロッパを中心に再び栽培が広がっています。

私たちは,スペルトコムギの持つ有用遺伝子を北海道のコムギ育種で利用することを目的に、①種子のタンパク含量や栄養価(ミネラル含量)、②出穂期や穂発芽抵抗性、倒伏耐性(強稈性)など収量性や適応性に関わる形質、③リン吸収能の向上に関わる根の形態や機能、④農業におけるアーバスキュラー菌根菌との共生関係の利用、など様々なテーマについて、世界の遺伝資源の評価とDNAマーカーやゲノム情報を利用した有用遺伝子の探索・同定を進めています。またスペルトコムギの持つ高い栄養価や風味を取り入れた、大学発の新たなパン用コムギ品種の開発にもチャレンジしています.

スペルトコムギ
圃場調査
ハウス調査
学歴・職歴 2000 北海道大学大学院農学研究科 博士課程 修了
2009 帯広畜産大学 助教
2014- 現職