松本 高太郎 教授 MATSUMOTO Kotaro

My Dream吸血節足動物媒介性病原体の探索

研究テーマ動物とマダニやノミといった吸血節足動物、その保有する病原体の関係の解明

研究分野

獣医学, 吸血節足動物, 吸血節足動物媒介感染症

キーワード

マダニ, マダニ媒介性病原体, ノミ, ノミ媒介性病原体, 伴侶動物, 野生動物

卒業研究として指導可能なテーマ

  • 伴侶動物におけるノミ媒介性病原体の浸潤状況調査
  • アライグマとその寄生マダニのマダニ媒介性病原体保有状況調査

メッセージ

身の回りにはマダニやノミといった吸血節足動物がたくさんいて、犬猫といった伴侶動物、エゾリスやアライグマといった野生動物、そして人にも寄生し、リケッチアやバルトネラ、ボレリアといった病原体を媒介します。これら吸血節足動物、その媒介する病原体、宿主動物に興味を持ってくれる学生さんと研究を進めていければと思っています。
また、動物医療センターで伴侶動物の内科診療を担当しています。猪熊先生と共同で研究室を運営していて、所属する学生さんは伴侶動物の診療にも産業動物の診療にも携わることができます。内科系臨床に興味のある学生さんはぜひお越しください。

学位 博士(獣医学)
資格 獣医師
自己紹介

福岡県出身です。主に動物とマダニ、マダニ媒介性疾患について研究してきました。最近では野生動物やノミも扱うことがあります。また、週に3日、動物医療センターで伴侶動物診療を担当しています。

居室のある建物産業動物臨床棟
部屋番号2階203号室
メールアドレス kmatsumoto atmark obihiro.ac.jp

所属・担当

研究域獣医学研究部門/臨床獣医学分野/伴侶動物獣医療学系動物医療センター/伴侶動物診療科獣医学教育国際認証推進室/スタッフ
学部(主な担当ユニット)獣医学ユニット
大学院(主な担当専攻・コース)獣医学専攻

研究紹介

研究員のときは主に、マダニやノミ、シラミバエといった吸血節足動物とその宿主動物からのリケッチアやエーリキア、アナプラズマ、バルトネラなどの病原体の検出・分離を行ってきました。帯広畜産大学に着任してからも、犬とその寄生マダニ(写真1)からのマダニ媒介性病原体の検出、エゾリスとその寄生ノミ(写真2)からのリケッチアおよびバルトネラの検出・分離(写真3)といった研究をしています。最近は捕獲・駆除されたアライグマから血液や体表に寄生している吸血節足動物を採取し、病原体の検索を行っています。
このような調査により、犬猫や人の住環境にどのような病原体がどのくらい存在するかがわかりますが、それらの病原体の犬猫や人への感染リスクを明らかにすることで、犬猫や人の健康を守ることに貢献できます。

写真1、犬から採取された飽血間近のマダニ
写真2、エゾリスから採取されたノミ
写真3、赤く染色されたエゾリス寄生ノミから分離されたリケッチア属細菌

現在取り組んでいる研究テーマ一覧

  • 北海道における動物のマダニとマダニ媒介性病原体に関する研究
  • 伴侶および野生動物とノミ、ノミ保有病原体に関する研究
関連産業分野 獣医学, 人獣共通感染症
所属学会 日本獣医学会, 日本衛生動物学会, 日本獣医寄生虫学会, 日本獣医皮膚科学会
学歴・職歴 1999年 山口大学農学部獣医学科 卒業
2003年 山口大学大学院連合獣医学研究科 博士課程修了
2003-2006年 Unité des Rickettsies, Faculté de Medecine, Marseille, FRANCE、研究員
2006-2007年 Infectious Diseases, Department of Biomedical Sciences, Tufts Cummings School of Veterinary Medicine, USA、研究員
2007年- 帯広畜産大学