イサミ ロメロ 准教授 Isami Romero

研究テーマ冷戦期における日本とラテンアメリカ諸国の外交史

所属・担当

研究域人間科学研究部門/人文社会学・言語科学分野/人文社会学・言語科学系
研究分野 政治学, 国際関係論, 日本外交史, 日本政治, ラテンアメリカ研究, 比較政治学
キーワード 冷戦史, 米州関係, 日本・ラテンアメリカ関係, キューバ, メキシコ, 砂糖と日本

研究紹介

近年、外交史料分析の研究が盛んになってきました。とりわけ2001年に施行された「情報公開法」によって、日本政府内部の文書が閲覧可能になり、それまで分からなかった省庁内部の動きを把握することが可能になりました。同時に米国や他の地域の史料館へのアクセスの改善が拡大したことによって、日本側の史料では分からなかった政策過程も明らかになってきました。

その中で、史料分析研究が大きな実績を残してきたのが1960年代の研究であります。従来の研究とは異なり、過去10年間の史料分析研究は対米関係ではなく、他国や地域との関係に着目してきました。これらは米関係の重要性を認めつつ、日本がどのようにアジア、欧州、共産主義国と関わってきたのかを明らかにしてきました。しかし、中南米を対象とした研究は必ずしも十分とは言えないです。

そこで、私は日本外交史の史料分析研究における中南米の研究の少なさに着目し、日・ラ米関係の研究を行ってきました。特に、日本とキューバとの関係を分析してきました。1960年代の日本とキューバの関係を分析することにより、この時代の「砂糖外交」を再検討することを目的としています。

現在取り組んでいる研究テーマ一覧

  • 日本・ラテンアメリカ関係に関する研究
  • 1960年代における日本の対キューバ政策に関する研究
  • 日本の「砂糖外交」に関する研究
所属学会 日本ラテンアメリカ学会, 日本国際政治学会, 同時代史学会, 日本比較政治学会, 米国外交史学会
自己紹介

メキシコ出身です。外交史を研究して います。趣味は読書、熱帯魚飼育、サッカー、ギター・ベース、雑学です。イギリスのロックが好きです。

居室のある建物総合研究1号館
メールアドレス romero atmark obihiro.ac.jp

卒業研究として指導可能なテーマ

原則として私のような教育ユニットに属しない教員は卒業論文を担当しないことになっています。ただし、属するユニット超が認めた場合、卒業論文を担当できます。『教員一覧』の「卒業研究指導教員の決定に関する申合わせ」をチェックしてください。以上の点を踏まえて、以下に関するのテーマであれば卒業論文の指導を担当できます。

  • 日本の動物政策
  • 日本の対ラテンアメリカ政策(食料、貿易、援助政策)
  • 日本と砂糖

メッセージ

学生の皆様の多くは「政治」に対して「嫌な」イメージを持っているかもしれません。事実、近年日本人、特に若者の政治離れが多いです。それでも、「政治:は重要なテーマです。皆様が関心がある農業・畜産・食料・動物などの分野でも例外ではないです。特に、「政策」という観点からを「政治」と関係しています。ぜひ「政治」に興味を持ってください。