2012年度からスタートした『パラグアイ国イタプア県の小規模酪農強化事業(FOPROLEI)』に参加している短期学生ボランティア派遣第9次隊の学生4名⦅前 潤之介さん(共同獣医学課程4年),荒木 みのりさん,橋本 桃菜さん,平田 博史さん(畜産科学課程3年)⦆は,去る8月18日にパラグアイに到着し,8月21日(月)から南部イタプア県のコロネル・ボガード市を拠点に元気に活動してきました。
今回の学生のミッションは,従来同様に未明からの現地調査(農家訪問)で搾乳衛生,飼料給与,繁殖管理,経営の4つの分野について,長期隊員による支援活動の成果を確認して報告するとともに,本プロジェクトの集大成として5年間の成果を取りまとめて最終報告会で発表することです。
現地調査は,天候にも恵まれて順調に消化し,隊員たちは,9月18日から20日までの3市(コロネル・ボガード,ヘネラル・アルティーガス,サンペドロ・デル・パラナ)での報告会で,酪農家の改善取り組みの成果(乳質向上,サイレージ調製と草地の植生改善,人工授精の普及,そして集乳所設置による生乳出荷等)が顕著に表れていることを,詳細なデータを提示して報告しました。
なお,本事業は,第1フェーズの成果を踏まえ,来年4月からは第2フェーズを実施することが決定されており,最終報告会には,第2フェーズに参加する3市(フラム,サンファン・デル・パラナ,カルメン・デル・パラナ)の関係者も出席されました。
第9次隊は9月21日(木)を以てすべての活動を終了し,22日(金)に帰国の途につきました。