日本写真測量学会北海道支部令和6年度第43回学術講演会(3月21日(金):札幌市内)において、垣内香澄さん(畜産科学課程環境生態学ユニット4年※受賞当時 指導教員:川村健介准教授)が優秀発表賞を受賞しました。
優秀発表賞は、学生部門の発表において優秀な発表者1名を選出し授与されるもので、4名の候補者の中から垣内さんが選出されました。
垣内さんの発表演題は、「放牧地におけるエゾノギシギシ温水除草の予備試験とドローン検出」です。牧草地における雑草対策は、飼料の生産性および品質の管理において重要な課題です。この研究では、放牧地に侵入したエゾノギシギシ(Rumex obusifolius)に対し、温水除草の予備試験を実施しました。一般的な刈取り除草との比較において、温水除草では多くの個体が枯死したのに対し、刈取りでは全個体が再生しており、温水処理の有効性が示されました。さらに個体サイズと温水量の関係を解析し、サイズごとの除草効果の違いも明らかにしました。また、ドローンを用いたエゾノギシギシの個体検出も並行して実施し、生産現場での効率的なモニタリング手法としての可能性も示しました。
この研究の成果は、環境に優しい新たな雑草防除技術として放牧地での応用と、持続可能な草地生態系の管理手法として、今後のさらなる研究と実装が期待さます。
垣内さんは、「この度は優秀発表賞を頂戴し、誠に光栄に思います。これまでご指導いただいた先生方、研究に参加してくださった方々、そして同研究室の皆様に深く感謝申し上げます。今回の受賞を励みに今後も努力を重ねていきたいと思います。」と受賞の喜びを語りました。
