獣医学研究部門の上村暁子准教授が2020年12月,日本小動物外科専門医協会(JCVS)の専門医に認定されました(Diplomate JCVS取得)。
JCVSは,小動物外科学の専門医の資格審査,育成,小動物外科学分野の研究促進,教育,卒後教育プログラムを指導,確立することなどを目的とした協会です。
本資格は,2年間以上の小動物一般臨床研修の後,JCVSが認める研修施設において専門医の指導の下に,小動物外科臨床について3年~6年間の「小動物外科レジデントプログラム」を修了し,修了者が受験資格を得られる「小動物外科専門医認定試験」に合格して初めて外科専門医の認定がなされるもので,今年度の合格者2名を含め,現在の専門医は14名(国内11名)です。今後はアメリカやヨーロッパの外科専門医協会とも肩を並べるために,アジア外科専門医への発展も検討されています。
小動物外科専門医となることで,同時に2名までの外科レジデントを教育できるようになり,小動物外科分野の専門的診療がより充実することになります。北海道内全体でも外科専門医(Diplomate JCVS)は他に2名しかおらず,今後は帯広畜産大学でも小動物外科分野でより充実した体制を構築していくことを目指しています。