帯広畜産大学・北海道大学の「共同獣医学課程(VetNorth Japan)」と山口大学・鹿児島大学の「共同獣医学部(VetJapan South)」が欧州獣医学教育機関協会(EAEVE: European Association of Establishments for Veterinary Education)による認証を取得しました。
EAEVEはオーストリア・ウィーンに本部がある獣医学教育評価機関で,欧州の獣医学教育における質保証の基準およびガイドラインを策定するとともに,構成大学がそれらを遵守しているかについて審査・評価します。評価は,重大な欠陥事項がない「認証」,重大な欠陥事項が1つある「条件付き認証」,および重大な欠陥事項が2つ以上ある「非認証」に分かれています。
4大学はこれまでに文部科学省・国立大学改革強化推進補助事業「国立獣医系4大学群による欧米水準の獣医学教育実施に向けた連携体制の構築」(平成24~29年度)を連携して実施し,補助事業終了後も継続して,国際的・社会的にリーダーとして活躍する獣医師の養成,我が国の獣医学教育水準の向上に取り組んだ結果,「認証」の評価を得ることができました。
12月13日(金)に文部科学省記者会見室において4大学合同記者会見を行い,奥田潔学長が4大学を代表して,「今回の認証取得を一つの通過点として,4大学が一層協力関係を強固にし,認証取得の過程で得られた知見を積極的に発信し,我が国の獣医学教育改革を牽引していきたい。」と説明しました。
今後は4大学が認証取得の過程で得た経験と知識を他大学にフィードバックし,我が国の獣医学教育の継続的な教育改革に貢献するとともに,本学としても更に国際通用性の高い獣医学教育の実現に向けて努力を続けてまいります。また,研究基盤に基づく質の高い教育を実現するため,活発な国際交流・国際共同研究を推進してまいります。