1月11日(金)本学会議室において,帯広畜産大学発ベンチャー企業「株式会社MIJ labo」設立記者会見を行いました。
本学と一般社団法人ミート・イメージジャパン(帯広市)は,学術の振興及び十勝地域における農業の発展と北海道農業への貢献を目的として,平成27年から共同研究を実施してきました。
これまでに「畜産業界における市場調査」,「最新の画像解析技術を用いた肉質評価技術」,「枝肉撮影用専用カメラ」,「枝肉画像データベース」等の成果を挙げてきました。これらの成果が,畜産業において実用的で有益なものとなるよう努めるとともに,多方面の方々にこの解析結果を提供することで畜産業の発展に貢献するため,平成30年11月29日に帯広畜産大学発ベンチャー企業「株式会社MIJ labo」(エム・アイ・ジェイラボ)を設立し,本学生命・食料科学研究部門の口田 圭吾教授が同社の取締役・最高開発責任者に就任しました。
口田教授が十勝地域で撮影した数万件に及ぶ枝肉画像データを解析・研究し,「食肉の脂肪交雑の評価方法」(注1),「食肉の肉色の等級決定方法」(注2)の2つの特許を取得しました。「株式会社MIJ labo」は,これらの特許を基盤とした「最新の画像解析技術を用いた肉質評価技術」と,口田教授及び一般社団法人ミート・イメージジャパンが開発した日本初の「狭隘切開面対応型枝肉撮影用専用カメラ」を併せて,撮影・解析事業を行います。さらに,クラウド技術及びAIを駆使したビジネスを展開する予定です。
「株式会社MIJ labo」は,本学発のベンチャー企業として,十勝地域ならびに北海道における畜産業の発展に貢献して参ります。
注1: 本学と公益社団法人日本食肉格付協会との共同取得
注2: 本学と株式会社十勝清水フードサービスとの共同取得]