丸藤 祐仁 准教授 GANDO Yoshihito

研究テーマ素粒子ニュートリノの研究、およびニュートリノに関連する研究

My Dreamニュートリノを鍵にして、世の中の理を理解する

所属・担当

研究域人間科学研究部門/自然科学・体育学分野/自然科学・体育学系
研究分野 素粒子・原子核実験, 天体物理学, 地球物理学
キーワード ニュートリノ, 放射線測定, 環境放射線, 低バックグラウンド環境, 発光材料(シンチレータ)

研究紹介

現在確認されている宇宙の構成要素の中で、最も基本的な粒子を素粒子と言います。電子や光子も素粒子の一種ですが、この分類の中にニュートリノがあります。宇宙で光に次いで2番目に多いにも関わらず、検出しにくいため粒子としての素性もまだ正確に分かっていない粒子ですが、どうやら宇宙の成り立ちに関係していそうだと考えられています。また、天体や地球の内部を調べたりする道具として使うこともできます。素粒子としてのニュートリノ自体の研究、ニュートリノを観測することによって分かる様々な現象についての研究、そして研究を進めるために必要な検出器開発や環境構築の開発を行っています。

カムランド実験で測定した、反電子型ニュートリノの "振動"の様子
カムランド実験で初観測に成功した、地球ニュートリノのエネルギー分布
カムランド禅実験で使用する特殊なナイロン製バルーンの設置作業の様子
素粒子実験で使用する発光性プラスチック容器(開発中)

現在取り組んでいる研究テーマ一覧

  • ニュートリノの粒子-反粒子の同一性(マヨラナ性)を検証するニュートリノを伴わない二重ベータ崩壊の探索
     - カムランド実験による世界最高感度での探索
     - 将来の高感度観測を目指したキセノン泡箱検出器の開発
  • 地球ニュートリノ観測による地熱の熱源の測定
  • 地球の海洋の消失時期についての研究
  • 上記に関連する極低放射線測定手法の開発、極低放射能環境構築と洗浄技術の開発
関連産業分野 放射能分析
プロジェクト 平成31年度科学研究費助成事業(基盤研究(B))「ニュートリノレス二重ベータ崩壊探索のためのキセノン泡箱の開発」
令和2年度科学研究費助成事業(挑戦的研究(萌芽))「ニュートリノ観測と火山の水蒸気測定で解き明かす海洋の終焉」
所属学会 日本物理学会, 日本火山学会
学位 博士(理学)
資格 危険物取扱者(乙種4類), 高圧ガス製造保安責任者丙種化学(特別), 二級ボイラー技士, 玉掛け(技能講習), 床上操作式クレーン運転(技能講習), 電話級アマチュア無線技士
自己紹介

山形県出身です。変化しない物理法則の探究を行っていますが、変化していく環境や人間の文化にも興味があります。北海道に住むのは初めてですが、パウダースノーを思う存分楽しみたいと思っています。

居室のある建物総合研究棟Ⅰ号館
部屋番号N1302-4
メールアドレス gando atmark obihiro.ac.jp

卒業研究として指導可能なテーマ

  • 放射能分析に関連する研究
  • 大気中の水蒸気量についての研究