武田 洋平 准教授 TAKEDA Yohei
研究テーマ新規抗ウイルス物質を用いた効果的な感染防御法の開発
所属・担当
グローバルアグロメディシン研究センター/獣医学研究部門動物・食品検査診断センター/ウイルス分野研究域/獣医学研究部門/基礎獣医学分野/応用獣医学系研究分野 | ウイルス学, 免疫学 |
キーワード | 病原ウイルス, 天然物, 抗ウイルス物質, ウイルス性状解析, 検査・診断法 |
研究紹介
主に新型コロナウイルスやインフルエンザウイルス、ノロウイルスをはじめ、人や動物に病気を引き起こす種々のウイルスの感染制御に関わる研究を行っています。そのアプローチとして、(1)新規抗ウイルス物質の探索およびウイルス制御対策への応用を目指した研究、(2)動物に病気を引き起こすウイルスの疫学調査、(3)各種病原ウイルスの検査・診断法に関する研究、などを行っています。(1)については、主に天然物中に含まれる抗ウイルス成分を探索し、その抗ウイルス物質の作用機序を解析しています。また、同定した抗ウイルス成分については、新規ウイルス不活化剤、サプリメントや抗ウイルス性素材などへの応用を目指した研究も行っています(図参照)。(2)については、野外の動物から病原ウイルスを分離し、遺伝子解析やウイルス学的解析を通して現在野外で蔓延しているウイルスの性状を明らかにすることを目的とした研究を行っています。 (3)については、家畜や家禽において防疫上重要となる種々の病原ウイルスや新型コロナウイルスの感染を迅速かつ特異的に検出可能な検査・診断法の開発やその性能の向上を目指した研究を行っています。
現在取り組んでいる研究テーマ一覧
- 天然由来抗ウイルス物質の探索および新規ウイルス不活化剤や治療法、ワクチンへの応用
- 野外に蔓延する動物の病原ウイルスの性状解析
- 種々の病変ウイルスの検査・診断法の迅速化や性能向上を目指した研究
関連産業分野 | 抗ウイルス製品, 医薬品, 獣医学, 畜産 |
所属学会 | 日本獣医学会 |
学位 | 博士 (医学) |
資格 | 獣医師 |
自己紹介 |
北海道出身です。これまで抗腫瘍免疫に関わる研究を行ってきました。特に、安全で有効性の高い抗腫瘍アジュバント(免疫賦活剤)の実用化を目指した研究に携わっていました。帯広畜産大学着任後はウイルス学を研究しています。 |
居室のある建物 | 総合研究棟IV号館 |
部屋番号 | コモンオフィス内 103号室 |
メールアドレス | ytakeda obihiro.ac.jp |
卒業研究として指導可能なテーマ
- 新規抗ウイルス物質の探索および作用機序解析
- 野外の動物由来ウイルスの疫学調査および性状解析
- ウイルス感染症の検査・診断法に関する研究
メッセージ
私は学生時代に本学でウイルス研究に触れ、特にウイルス感染時の宿主免疫応答に興味を持ちました。
本学卒業後は北海道大学大学院に進学し、感染症と同様に免疫が病態に大きく関わるがんの研究を行いました。特に、多くの患者さんに適用可能な副作用が少なく有効性が高い抗腫瘍免疫療法の確立を目指した研究を行いました。
現在は母校の帯広畜産大学で動物や人のウイルス感染症の制御を目指した研究を行っています。
研究は一足飛びに成果が得られるものではありませんが、多くの人や動物の利益に繋がる遣り甲斐のある仕事です。その様な研究活動に触れることは貴重な経験になることと思います。是非一緒に面白いことを見つけてゆきましょう。