インフルエンザウイルス

現在、動物や人に病気を引き起こす様々なウイルス感染症が世界中で問題になっています。それら病原ウイルスの多くは感染が伝播してゆく中で遺伝子変異を起こし絶えず進化するため、感染拡大の防止や感染予防、病態制御が困難です。その様なウイルス感染症と戦ってゆくために、現在世界中で盛んにウイルス学研究が行われています。研究のアプローチも様々で、現在野外で蔓延しているウイルスの性状の解析、ウイルス感染が宿主に病気を引き起こすメカニズムの解明、治療薬やワクチンの開発、より優れた診断法の開発など多岐に渡ります。この様にウイルス学は非常に探求しがいのある研究分野です。
私も帯広畜産大学において、動物や人に病気を引き起こす様々な病原ウイルスの性質を理解し、感染症のコントロールを目指した研究を日々行っています。

この文を書いた人 武田 洋平 助教
所属 グローバルアグロメディシン研究センター/獣医学研究部門,動物・食品検査診断センター/検査精度管理研究分野