山田 学 教授 YAMADA Manabu

研究テーマ病理学的手法を用いた動物の病気の病態と病理発生機序の解析

所属・担当

グローバルアグロメディシン研究センター/獣医学研究部門長グローバルアグロメディシン研究センター/獣医学研究部門研究域獣医学研究部門/基礎獣医学分野/形態学系動物医療センター/診断検査科
学部(主な担当ユニット)獣医学ユニット
研究分野 動物病理学, 実験病理学
キーワード 家畜病理学, 家畜感染症, 腫瘍, 神経病理学

研究紹介

家畜は農家さんの大事な財産です。ペットは大事な家族です。大事な動物が病気になったとき、その病気の原因、発生機序、病態が未解明であったら、さらに他の動物が同じ病気になってしまうかもしれません。動物の病気の原因、発生機序、病態について病理学的手法を用いて解析し、その病気の予防や治療につなげていく研究を行っています。また家畜の感染症、伝染病の病態を実験病理学的に解析する研究も行っています。

現在取り組んでいる研究テーマ一覧

  • 動物の自然発生疾患の病理学的研究
  • 家畜感染症の病理学的研究 (細菌・原虫・ウイルス)
  • 家畜伝染病の病理学的研究(共同研究)
所属学会 日本獣医学会, 日本獣医病理学専門家協会, 日本病理学会, 日本神経病理学会, 日本毒性病理学会
学位 獣医学博士
資格 獣医師, 日本獣医病理学専門家
自己紹介

帯広畜産大学獣医学科を卒業後、23年間農研機構動物衛生研究部門で主に家畜伝染病の病理学を勉強していました。特に、口蹄疫やアフリカ豚熱のウイルスを海外から導入して、豚やイノシシを用いた感染実験を行い、その病態解析研究を行っていたり、オーストラリアではBSL4実験施設で宇宙服を着て馬の解剖を行ったり、ラオスでは放し飼いの牛や水牛に口蹄疫のワクチンを接種したりしていました。帯広畜産大学では初心に帰り、家畜の自然発生症例の病態と病理発生機序を病理学的に勉強したいと思っています。帯広に戻り、これまでの経験を生かして学生への教育、十勝、北海道の畜産の振興に貢献したいと考えております。

居室のある建物総合研究棟Ⅰ号館
メールアドレス yamadam atmark obihiro.ac.jp

卒業研究として指導可能なテーマ

  • 自然発生疾患に対する病理学的研究(組織学的、組織化学的、免疫組織学的、超微形態学的手法を利用)
  • 実験病理学的研究(組織学的、組織化学的、免疫組織学的、超微形態学的、および分子生物学的手法を利用)

メッセージ

病理学って内容が多岐に渡り難しく、少しハードルが高いように感じている方も多いと思います。病理学で使用する専門用語も難解で、病理学者どうしの会話は暗号か符号を使って話しているように感じることもあるかと思います。顕微鏡で組織標本を観察しても、正常と病変との違い、病変どうしの違いがわかりにくいこともあるかと思います。病理の教室は忙しくて大変って思っている方も多いと思います。でも恐れずに一歩踏み入れてみてください。そしてもう一歩。さらにもう一歩。ゆっくりで大丈夫。私たちがサポートします。きっと見たこともない世界が広がっていると思います。将来獣医師としてどの分野に進もうとも、病気の予防や治療を行う上で、宿主側の病気の理(ことわり)を理解していることがどれだけ自分を助けてくれるか気が付くと思います。病理学というギルドな世界へようこそ。一緒にその素晴らしさを世に広めていきましょう。