帯広畜産大学

農業経営体や地域農業は様々なモノ（資産）を使用することによって成り立っています。そして、モノの価値を金銭的に評価する時、その購入・導入にかかった費用（＝取得原価）と耐用年数・使用期間で行うことが一般的です。しかし実際にそれを利用する人やまわりの人にとってのモノの価値は利益形成への貢献や利便性・思い入れなどによって構成されており、取得原価とはおおむね関係なく存在しています。そしてこの人それぞれの評価には違いがあるのが通常です。私の研究では、農業農村で使用される資産に関して、このモノの評価の違いを理解し、集団としてなるべく納得のいく共通の資産の貨幣評価を見つけ出そうというのが目的です。
この評価の対象がヒトの場合、農業労働者による自身の労働の評価と雇主によるその人の労働の評価とのギャップがさまざまなトラブルのもととなることもあります。このヒトの労働の貨幣評価もまた研究対象です。

• 農業経営における労働評価と資産評価
• 農業関連企業の財務分析
• 農業における後継者育成と労働力確保
• 地域社会の運営と合意形成