加藤 清明 教授 KATO Kiyoaki

研究テーマ健康機能性を強化する炊飯米成分の特定と成分量を制御する遺伝子の解明

研究分野 遺伝学, 植物育種学, 植物ゲノム科学
キーワード イネ, アズキ, 遺伝子, 染色体, ゲノム, 遺伝子発現, メタボライト, アレルギー, 免疫

研究紹介

日本の食糧基地といわれる北海道は、主要な作物の栽培北限でもあります。この栽培限界地域における作物生産の安定化を目指したイネとアズキの品種改良に必要な遺伝子の探索に関する研究を進めています。
一方で、決定的な治療・対策がまだ確立されていないために急増する様々なアレルギー疾患は社会問題の一つとなっています。特に、従来の動物性タンパク質に加えて、米や小麦など主食となる穀物でも食物アレルギーが生じる事態となり、その発症も乳幼児から成人に至るまで広い年齢層に広がって、深刻な問題となっています。そこで、特定のイネ品種に見いだされた抗食物アレルギー作用の機序の解明にアレルギー学や免疫学を専門とする研究者とともに取り組んでいます。そして、その作用を強化する育種方法の開発に取り組んでいます。
研究の目指すところは、日常的に食べるご飯を介した食物アレルギーの低減化策を提案し、人々の健康で安心な食生活に貢献することです。

現在取り組んでいる研究テーマ一覧

  • 炊飯米のもつ新たな健康機能性の探索と強化法の開発
  • 炊飯米の美味しさを決定する成分と改良法の開発
  • アズキの温度ストレス耐性メカニズムの解明と強化法の開発
  • アズキの開花システムの解明と開花期の制御法の開発
学位 博士(農学)
自己紹介

学生時代からこれまで、主食の米にこだわって、研究をしてきました。その縁で最近は、十勝の地酒「十勝晴れ」の原材料になる米生産のお手伝いを学生のみなさんと一緒にしています。最近は、あんこの美味しさに魅力を感じ、アズキの研究にも取り組んでいます。

居室のある建物総合研究棟I号館
部屋番号S3105
メールアドレス kiyoaki atmark obihiro.ac.jp

所属・担当

研究域環境農学研究部門/植物生産科学分野/植物生産科学系
学部(主な担当ユニット)植物生産科学ユニット
大学院(主な担当専攻・コース)畜産科学専攻植物生産科学コース
関連産業分野 種苗, バイオテクノロジー
所属学会 日本育種学会
学歴・職歴 1989年 北海道大学大学院農学研究科農学専攻修了
1999年 博士(農学)学位取得(北海道大学)
1989-1995年 ポーラ化成工業株式会社 研究員
1995年- 現職

卒業研究として指導可能なテーマ

  • 栽培北限地におけるイネとアズキの収量性
  • ストレス耐性、品質、食味、新規機能性など重要形質に関する遺伝的制御機構の解明と分子遺伝学的解明