官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」に直井 麻里奈さん(共同獣医学課程5年)が選ばれました。
本プログラムは,日本人学生の海外留学促進・グローバル人材の育成を図るため国と企業が連携し,平成26年度に創設された海外留学奨学金制度(給付型)です。従来の奨学金制度とは異なり,学問留学だけでなく,インターンシップ,ボランティアやフィールドワーク等単位認定できない活動も対象となっており,学生自身が主体的に留学計画を立案することが可能となっているほか,将来の日本に求められる資質や能力を伸ばすため,各界及び企業のリーダーによる指導を受けることができます。
今回の募集は,全国228校の大学等から1,336人の応募があり,書類による1次審査,面接による2次審査を経て,最終的に507人が選ばれました。
今回選ばれた直井さんは,様々な国における公衆衛生事情を直に体感しつつ,基礎系・臨床系問わずに現場で必要となる防疫手腕を学ぶことを目標として,まず平成29年12月から3週間,オーストラリアの動物園付属野生動物保護センターで,希少動物の保護活動ボランティアスタッフとして野生動物や希少生物の取り扱いについて学びます。
続いて1月から3ヶ月間,ガーナ国の家畜診療所において現地の獣医師の元でインターンシップを行い,日本国内には存在しない様々な感染症についての知識を深めると同時に,現地にある農場のハザードマップを作成します。
最後に平成30年4月から5カ月間,アメリカのTufts大学において,自身の卒業研究に絡めた形で,高病原性及び低病原性鳥インフルエンザウイルスの疫学的動向と進化についての研究に参加する予定です。
直井さんは,「将来はグローバルに活躍できる獣医師となって,国の垣根に関係なく猛威をふるう感染症の予防対策に従事したいと考えていたところ,トビタテ留学ジャパン!についての話を聞き,その手厚い支援とトビタテ関係者の結束の強さに惹かれて応募を決意しました。折角世界を目の当たりにできる貴重な機会を頂けたので,獣医学について学ぶことも勿論ですが,異文化体験や多国籍の人達とのコミュニケーション等を通じて,自身の世界を大きく広げて帰ってこられれば,と考えています。応援して下さる方々の思いを糧に,精一杯学んできます!」と抱負を語ってくれました。