8月26日(土)に,帯広駅前のとかちプラザにおいて,地域連携推進センターが現地開催事務局を担当してユーグレナ研究会第33回研究集会を開催しました。
この研究会は,動物と植物の特徴を兼ね備えたユニークな微細藻類であるユーグレナに興味をもつ研究者が集う会で,全国各地で年1回の研究集会を開催しています。
当該研究会の地道な活動は,ユーグレナに関する研究のバイブルとされる最新の専門書「Euglena: Biochemistry, Cell and Molecular Biology」の内容のみならず,食品,化粧品及びバイオジェット燃料等への利用で,大きな注目を浴びているユーグレナの産業利用にも大きく貢献しています。
今回の研究集会では,当該研究会の重岡成会長(近畿大学農学部長)の開会挨拶に続き,「藻類バイオインダストリーの進展」をテーマとするシンポジウムで5課題の発表が行われました。
本学生命・食料科学研究部門の西田 武弘准教授による「ユーグレナの家畜飼料としての利用」に関する発表の中では,ユーグレナの給餌により反芻家畜からのメタン発生が抑制される興味深い知見が紹介されました。その後,19題のポスター発表があり,参加者約50名による活発な討論が行われました。