令和7年11月10日(月)に、帯広畜産大学、北海道自然電力株式会社および東急不動産株式会社による「垂直式営農型太陽光発電に関する実証研究設備の現地見学会」を開催し、71名にご参加いただきました。
帯広畜産大学と北海道自然電力株式会社は、令和6年8月20日付で北海道十勝の農畜産業における垂直式営農型太陽光発電の実証研究等を通して、地域のカーボンニュートラルの実現及び持続的発展に貢献することを目的に連携協定を締結しています。
この協定に基づき設置された「北海道自然電力共同研究講座」の取組みの一環として、帯広畜産大学の畜産フィールド科学センター圃場(以下、「実証圃場」という)にて大規模な垂直式営農型太陽光発電(ソーラシェアリング)の実証研究を行うため、令和7年6月下旬より設置工事を進めてきました。工事の完了が近づいていることから、関係者向けに現地見学会を開催し、設備に関する説明や実証圃場で行う共同研究の概要を紹介しました。

【実証研究の目的】
十勝地域における基幹作物(小麦、豆類、てん菜(ビート)、牧草)の栽培や農業経営、景観等に対し垂直式太陽光発電施設の設置による影響を多角的に評価し、地域農業と再生可能エネルギーの共存モデルの確立を目指します。
【垂直式営農型太陽光発電設備の概要】


- 発電規模:743.04 kW(定格出力)
- 設置場所:畜産フィールド科学センター内実証圃場
- 発電開始時期:令和7年12月より帯広畜産大学へ電力供給開始予定
【今後の展望】
帯広畜産大学では、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、省エネルギーおよび再生可能エネルギー利用を積極的に進めています。
実証研究では、農業が盛んな十勝地域のソーラーシェアリングによる再生可能エネルギーの利用可能性の検証だけでなく、地域の生態系や自然環境との共存を図る方法についても検討します。
なお、実証研究の一部は、令和6年度地域中核大学イノベーション創出環境強化事業により整備された「次世代農畜産技術実証センター」の機能も活用しながら実施しています。
同センターは、農畜産分野における先端的な研究・実証の基盤として整備されたものであり、実証研究における研究推進を支える重要な役割を担っています。
帯広畜産大学次世代農畜産技術実証センターWebサイト; https://univ.obihiro.ac.jp/~alihub/
北海道自然電力株式会社のプレスリリースはこちら;
https://www.shizenenergy.net/2025/11/11/vertical-solar-power-plant-in-obihiro-university/
東急不動産株式会社のプレスリリースはこちら;
https://www.tokyu-land.co.jp/news/2025/001592.html