令和7年9月4日(木)~8日(月)に、苫小牧市のノーザンホースパークにおいて開催された「第61回北日本学生馬術大会」で帯広畜産大学馬術部が素晴らしい成績を収め、複数名が全国大会へ出場することになりました。
この大会には北海道・東北地区の8大学が出場し、3日間にわたり競技が行われました。競技は、馬場馬術(馬を思い通りに動かす技術)、クロスカントリー(自然地形の障害物を駆け抜ける耐久力)、障害飛越(障害物を崩さずに飛越する正確さ)で構成されています。
好成績を収めた小幡さん等5名が、10月29日(水)~11月3日(月)に、兵庫県三木市で開催される「全日本学生馬術大会2025」の賞典総合馬術競技に4枠、賞典馬場馬術競技に1枠、賞典障害飛越競技に1枠、MD障害競技1枠の出場権を獲得しました。
大会の結果と学生のコメントは以下のとおりです。
大会の結果
【賞典総合馬術競技】
- 1位 小幡 千奈津 × 柏陽号
- 3位 羽原 華子 × 柏艶号
- 5位 武田 啓文 × 柏狼号
- 6位 藤原 仁 × 柏琥号
- 8位 多田 有里 × 柏蓮号
- 10位 土井 紬生 × ジュピターカリスト号
- 12位 青木 快生 × 柏玄号
- 14位 阿部 万里菜 × ノーウェアランド号
- 15位 森田 つぐみ × 柏蘭号
賞典総合馬術競技で、小幡さん、羽原さん、武田さん、藤原さんの4名が全国大会への出場権を獲得しました。
【賞典馬場馬術競技】
- 2位 小幡 千奈津 × 柏都号
賞典馬場馬術競技で、小幡さんが全国大会への出場権を獲得しました。
なお、小幡さんは総合馬術競技と馬場馬術競技の両方で出場権を獲得し、全国大会には2種目と2頭で挑みます。
【賞典障害飛越競技】
- 3位 藤原 仁 × 柏琥号
賞典障害飛越競技で、藤原さんが全国大会への出場権を獲得しました。
なお、藤原さんは総合馬術競技と障害飛越競技の両方で出場権を獲得し、全国大会には2種目で挑みます。
【MD障害競技】
- 1位 多田 有里 × 柏蓮号
- 2位 梅原 太智 × サトノティターン号
- 3位 森田 つぐみ × 柏蘭号
MD障害競技では、多田さんが全国大会への出場権を獲得しました。


学生のコメント
- 馬術部代表 小幡 千奈津さん(植物生産科学ユニット4年)
「柏陽号は気分屋なところがありますが、競技になるととても力を発揮してくれる馬です。2年目のコンビなので信頼関係も築けました。特に課題だった馬場馬術は練習を重ねたことで減点を最小限に抑えることができ、クロスカントリーと障害飛越は減点0で終えることができました。全日本大会では、同期4人が一緒に出場できるので、とても心強いです。個人・団体ともに優勝を目指します。」 - 羽原 華子さん(家畜生産科学ユニット4年)
「柏艶号は少しわがままでお嬢様気質なところがあります。機嫌が悪いと動かなくなることもありますが、時には自由にさせ、その性格を生かしたコミュニケーションを心がけました。本番では会場の雰囲気を感じ取ったのか、これまで以上の実力を発揮してくれて、本当に助けられました。全日本大会では、まずは無事に完走し、馬体も怪我なく終えられることを目標にしています。そしてこれまで2位、3位で優勝を逃してきたので、今年こそ優勝を掴みたいです。」 - 武田 啓文さん(家畜生産科学ユニット4年)
「柏狼号はとても強気な性格で、騎乗する自分が堂々としていないとコントロールが難しい馬です。これまでも競技中に興奮して暴れてしまうことがあり、不安もありますが、まずは完走を目指して全力を尽くしたいです。」 - 藤原 仁(共同獣医学課程3年)
「柏琥号は素直で真面目、人懐っこい性格の馬で、コミュニケーションに苦労することはありませんでした。ただ、昨年畜大に来たばかりの馬なので、これまで経験していない競技については何度も練習を重ね、技術を磨いてきました。全日本大会は柏琥号にとって初めての舞台で、どうなるか分かりませんが、楽しみながら演技したいと思います。」 - 多田 有里さん(植物生産科学ユニット4年)
柏蓮号は寂しがり屋の緊張しいで、1頭になると不安で鳴いたり動かなくなったりするところがありますが、畜大馬最年長の17歳で競技経験もたくさんあるとても頼もしい馬です。大会当日も馬を信頼し、不安なく楽しんで飛ぶことが出来ました。全日本大会でも馬を信じて、減点0で帰って来れるよう精一杯頑張ります。