6月2日(日)、大学構内の酒蔵「碧雲蔵」で実施している令和6年度「学生の酒造りプロジェクト」の「留仕込み」作業を実施しました。
本プロジェクトは、学生が実際の現場で酒造りの経験を通じて学ぶ実践的な教育の機会として実施しているものです。
今年度のプロジェクトでは、「純米吟醸酒」造りを実施しており、上川大雪酒造株式会社の若山健一郎杜氏、山根桃華副杜氏ら職人による指導のもと、10名の学生が清酒製造に参加しています。
今回実施した「留仕込み」は、蒸し上がった酒米を一定の低温に冷却し、均一になるようにもろみに混ぜていく作業で、「三段仕込み」の最後の工程になります。
プロジェクトに参加している畜産科学課程3年の清水愛未さんは、酒造りについて、「今まで経験してこなかったことばかりで全てが新鮮に感じる。米麹づくりでは、40℃の麹室で30分ほどの作業を繰り返すなど、ものづくりの大変さを身に染みて感じることができた。祖父が日本酒好きで今回のプロジェクトの参加を喜んでおり、完成したら飲んでもらいたい」と語りました。
また、碧雲蔵の若山健一郎杜氏は、「このプロジェクトに参加している学生さんにも職人と同じ意識を持って仕事をしてもらえるように指導している。酒造りの実学として、実際にお客様に販売されるものづくりを蔵での様々な仕事を通して実感してもらえたら嬉しい。また、学生さんと一緒に酒造りを行うのは今年で4回目になるが、指導をする立場でも毎年新たな発見や驚きがある。これからも学生と職人で互いに切磋琢磨していけたら」と語りました。
今後、6月末頃に上槽(圧搾)、その後瓶詰め等を実施し、夏頃に完成・販売される予定です。なお、この日本酒の売上の一部は、本学の教育研究に活用されます。