8月21日(日)おびひろ動物園にて「モモンガってなんだ?夕暮れモモンガ観察会」を実施しました。本観察会は,帯広市との連携事業及び本学の「野生生物保全管理技術養成事業」の一環として行われたものです。モモンガ(エゾモモンガ)の生態について学び,実際に野生のモモンガを観察することにより,身近な野生生物への理解を深めることを目的としています。
本観察会は,新型コロナウイルス感染症流行による中止を経て,3年ぶりの開催となり,当日は子どもから大人まで26名が参加しました。
はじめに,動物園センター内で,環境農学研究部門の栁川久教授が野生のモモンガの生態について説明しました。参加者は,野生生物保全管理技術養成事業で作成したモモンガのパンフレットを見たり,モモンガの剝製に触ったりしながら,モモンガの習性や観察のポイントを学びました。
その後,夜行性のモモンガを観察するため,日没に合わせて閉園後の動物園内を散策しました。モモンガを待つ間,栁川教授の指導のもと園内の樹木周辺の食痕を観察し,以前モモンガが使用していた巣箱の中をのぞいて巣材を確認しました。
野生生物ということもあり,残念ながら今回はモモンガの姿を確認することはできませんでしたが,参加者はモモンガや野生生物の生態について積極的に栁川教授に質問し,野生生物への理解を深めていました。
なお,本観察会は,専門家の指導のもと実施しました。個人で野生生物の観察を行う際には,野生生物の生活,周囲の生態系及び近隣住民等への影響が無いように十分ご配慮ください。