6月16日(土)帯広市民文化ホールにおいて,2010年ノーベル化学賞を受賞された鈴木 章先生(北海道大学ユニバーシティプロフェッサー)をお招きして,リベラルアーツ講演会を開催しました。
この講演会は,本学学生の学問や大学生活に対する動機付けの契機として,幅広い教養(リベラルアーツ)を身に付けてもらうという趣旨に加え,広く市民の方々にも公開し,地域住民と大学の交流の場,生涯学習の場としても開催しているものです。
講演会に先立ち,奥田 潔学長から「有機合成化学の権威である鈴木先生からお話が聞けることは,学際的分野への探求心を触発する絶好の機会である。」と挨拶がありました。
鈴木先生は,鈴木カップリングにより,合成が難しかった炭素-炭素結合を容易に作り出せるようになったこと,医薬品,農薬,液晶,LED等様々な分野で応用されていること等について,約1時間にわたりご講演されました。
講演終了後には,本学学生をはじめ,多くの方から質問があり,鈴木先生は,学生からの質問に対し,「目標を見定め,猪突猛進してほしい」とエールを送られました。
この講演会には,学生,教職員,一般市民ら約800人が参加し,普段聞くことができない有機合成化学の話や,ノーベル賞受賞式の様子等を知ることができる貴重な機会となりました。
なお,講演会開催前日の6月15日(金)午後に,鈴木先生は,奥田学長等本学関係者とともに,本学産業動物臨床施設等キャンパス内を視察されました。