9月7日(土)おびひろ動物園において「モモンガってなんだ?夕暮れモモンガ観察会」を帯広市との連携により実施しました。本観察会は,野生生物と人が共存できる社会の実現を目指す「農業共生圏高度専門家育成事業」の一環でもあり,モモンガの生態について学び,実際に観察することにより,身近な野生生物への理解を深めることを目的としています。
昨年度は,小学生の親子を対象として実施しましたが,今年はどなたでも参加いただけるようにし,当日は子供から大人まで定員の30名が参加しました。
はじめに,環境農学研究部門の浅利裕伸特任講師が野生のエゾモモンガの生態について,次におびひろ動物園の片桐飼育員がモモンガの人工飼育の取組や野生生物との関わり方について,それぞれ解説しました。
その後,日没が近くなり薄暗くなった閉園後の動物園で,モモンガ観察会を行いました。
段々と暗くなっていく空を参加者が目をこらしながら探す中,木から木へ滑空するモモンガの姿が観察できました。他にも,園内を飛び回る野生のコウモリも観察でき,参加者に野生生物に対する理解を深めてもらうことができました。
なお,今回の観察会は,専門家の指導のもと実施しました。個人で野生生物の観察を行う際には,野生生物の生活,周囲の生態系及び近隣住民等への影響がないように十分ご配慮ください。