1月18日(木)に総合研究棟Ⅰ号館において,平成29年度第2回まちなか講演会を開催しました。本講演会は,「イベント事業と地域振興 -勝毎花火大会を中心に-」という演題で,勝毎光風社(十勝毎日新聞社グループ会社)の永田 耕司取締役社長を講師にお迎えして開催したものです。
講演会は永田社長が歌う「十勝小唄」から始まりました。この曲は十勝毎日新聞社の創業者林 豊洲氏が,十勝を全国に売り込むために作詞したもので,創業時から観光にも力を入れていたことが説明されました。初めての事業は,水害に見舞われた十勝地域を元気にするために開催した「慈善演芸大会」で,世界恐慌,昭和恐慌の最中には,地域に明るさを取り戻したいと,北海道で初めてとなる「花火大会」を開催したことの紹介がありました。その後も継続して開催している花火大会は,安全性とエンターテイメント性を向上させていることの説明もありました。
また,勝毎光風社は年間約500件のイベントを企画・実施しており,地域振興に貢献するイベントを開催する際には,十勝地域を注目してもらうため,記憶に残る,参加者が行動を起こしてくれる,相互のコミュニケーションの場となる事業にすることを意識して実施していると語りました。
最後に,昨年の花火大会の映像を流し,その運営についても学ぶ貴重な機会となりました。
この取り組みは,帯広畜産大学と帯広市が,学生によるまちなか活性化を支援する「ちくだいらんぷ事業」の協力で実施しました。