このたび、ISO(国際標準化機構)の審査・認証・登録を行っている一般財団法人日本科学技術連盟ISO審査登録センターから、本学畜産フィールド科学センターの搾乳施設及び食品加工実習施設の屠畜・解体施設が食品安全マネジメントシステムの国際規格であるISO22000:2005の審査に適合していることを証する登録証の交付を2016年12 月20日付けで受けしました。
このISO22000は、食品安全マネジメントシステムの国際標準規格で、食品製造業だけでなく「農場から食卓まで」の第一次生産者から最終消費者の口に入るまでのフード チェーンに関わる組織に対して、食の安全確保のために必要な事項を定めたものです。
本学では、昨年2月より畜産フィールド科学センター搾乳施設及び屠畜・解体施設での体制整備を進め、外部コンサルタントの支援を受けず、全て学内教職員と学生とでシステムの構築作業を行いました。特に、搾乳施設については、畜産フィールド科学センター松井宏泰技術専門職員及び細川莉菜さん(畜産科学課程 4年)が卒業研究課題として、また、屠畜・解体施設については、HACCP特訓コースを受講中の高橋悠さん(大学院畜産学研究科2生)他12名 が取り組みました。
今後は、構築した食品安全マネジメントシステムを維持・管理しながら、この取り組みを学生や社会人の教育に活かし、「食を支え、くらしを守る」人材の育成に役立てると共に、一般酪農家におけるISO22000導入に向けた支援も開始いたします。