大学院畜産学研究科博士前期課程1年の梨木 聡人さんが,官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」に採用されました。本学では8人目の採用者となります。
今回の募集は,全国252校の大学などから1,428人の応募があり,書類による1次審査,面接による2次審査を経て,最終的に432人が選ばれました。
梨木さんは,「ポテトをリードするポテトブリーダーになるために」を留学テーマに,2019年4月中旬から2020年2月末まで,アメリカ合衆国のウィスコンシン大学に留学します。種子から栽培するバレイショの育種に関する研究を行うほか,アメリカ合衆国農務省(USDA)が主催するバレイショの育種プログラムのインターンに参加します。
バレイショの生産現場では,他の作物に比べ労働時間が長く,それに見合う収益が得られないことから作付面積は減少傾向にあります。梨木さんは,労働力の負担を軽減したいという思いから,バレイショ育種を通じて労働力の軽減に貢献するために研究を進めています。
現在は,種芋から栽培する古典的な育種をベースに研究していますが,ウィスコンシン大学では,種子から栽培する最新の育種技術を学び,将来はこれらの技術を組み合わせ,農家に負担のかからない,時代に求められるバレイショを開発し,日本の農業に貢献することを目指します。
梨木さんは,「マーケットの大きいアメリカで,どんなニーズがあり,そのニーズに育種でどう対応しているのかを見てきたい。この留学経験を糧に,将来は海外で活躍する育種家になりたい。」と抱負を語りました。
「トビタテ留学JAPAN日本代表プログラム」について