共同獣医学課程3年の田村 響平さんが,官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」に採用されました。本学では7人目の採用者となります。
今回の募集は,全国267校の大学等から1,996人の応募があり,書類による1次審査,面接による2次審査を経て,最終的に634人が選ばれました。
田村さんは,「トキを再び日本の空へ」を留学のテーマに,2019年3月からフィリピンで英語を学んだ後,タイ,ケニア,ベリーズに滞在します。ゾウ,アンゴラコロブス(サルの種類),オオキボウシインコ等,それぞれの地域固有の動物保護を学ぶことで,日本におけるトキの保護に応用できることを探ります。また,保護には人の理解も不可欠と考え,現場でその事例を学びます。帰国は2020年2月の予定です。
新潟県出身で,幼い頃から自然や動物が好きだった田村さんは,野生動物保護への関心が高く,佐渡島のトキの保護についても以前から気に掛けていました。大学に入学後,「think globally, act locally(地球規模で考え,地域で行動せよ)」という考え方を知り,本格的にトキの保護を意識するようになりました。この夏には,トキの保護センターでインターンシップを行い,実際の現場で問題点を把握することで,留学先での学びを明確にする考えです。
田村さんは,留学経験により,「人と環境を考えた多角的なトキの保護を諸外国と協力しながら推進していく獣医師になりたい。そして,人と動物が共生できる社会の実現に貢献したい。」と熱く語ってくれました。