福島 道広 教授 Michihiro Fukushima

My Dream食への探求

研究テーマ食を科学する

研究分野

栄養機能科学, 栄養生化学, 栄養生理学, 腸内細菌学, 消化管生理学, 脂質代謝学, 糖質代謝学, 腸管免疫学

キーワード

プロバイオティクス, プレバイオティクス, 乳酸菌, ビフィズス菌, レジスタントスターチ, オリゴ糖, 食物繊維, ペプチド, ポリフェノール, 腸内環境, 抗肥満, 腸管免疫機能, 抗酸化
学位 博士(農学)
自己紹介

札幌出身です。研究分野は、栄養生化学で食品成分の健康機能性の解析,とくに生活習慣病に深く関与するコレステロール代謝および腸内環境の改善効果に関する研究をしています。

居室のある建物総合研究棟3号館
部屋番号508
メールアドレス fukushim atmark obihiro.ac.jp

所属・担当

研究域生命・食料科学研究部門/食品科学分野/食品加工利用学系
学部(主な担当ユニット)食品科学ユニット
大学院(主な担当専攻・コース)畜産科学専攻食品科学コース

研究紹介

健康増進に向けた研究では腸内細菌叢や腸内発酵特性を明らかにすることが重要である。その中でプロバイオティクスおよびプレバイオティクスの研究が急速に進んできている。私はこれらの健康機能に関して先駆的な実験研究を進めてきた。

プロバイオティクスの健康機能性については、数種類の細菌および酵母からなる複合菌調製物の投与がラットの血清コレステロールを低下させることを見出し、その機序として肝臓におけるコレステロール合成の低下、ならびに複合菌によってミセル形成阻害による糞中へのコレステロールおよび胆汁酸結合による胆汁酸排泄の増加が関与することを明らかにした。これらの結果は複合菌がラットの盲腸内で短鎖脂肪酸の増加など発酵に起因している可能性を明らかにした。

プレバイオティクスの健康機能性については、食品に含まれている数多くの難消化性多糖類の腸内改善効果を解明してきた。キノコ類から調製した食物繊維が肝臓におけるLDL受容体の遺伝子発現を増加させる結果、血清コレステロールを低下させることを見出した。この作用機序としてキノコ繊維が腸内発酵を促したことに起因している可能性を明らかにした。また、豆類では、とくに小豆やインゲン豆に含まれているレジスタントスターチが盲腸内短鎖脂肪酸の増加に伴い、コレステロール排泄増加につながっている。さらには、ジャガイモ澱粉にはリン含量が多く、腸内細菌叢や短鎖脂肪酸量の産生増加により腸内環境改善作用を有していることを明らかにした。それ以外にも米粉が腸内発酵を改善し、ムチンおよび分泌型IgA等の腸粘膜バリア機能を向上させることを見出した。最近ではin vivoによる腸内発酵試験に代わりin vitroによる腸内発酵モデルを構築し、簡易的に腸内発酵特性を明らかにしており、重合度の異なるイヌリンによる発酵試験の結果、重合度の低いイヌリンほど発酵速度が早く、アンモニア産生を抑制することを明らかにした。

以上のようにプロバイオティクスおよびプレバイオティクスにより腸内環境の改善が脂質代謝改善および腸粘膜バリヤ機能改善などに寄与することを学会、世界へ発信している。現在食品の組合せによる腸内発酵特性について研究を進めている。

プロバイオティクスおよびプレバイオティクスの健康機能

現在取り組んでいる研究テーマ一覧

  • 「プロバイオティクス・プレバイオティクス」とは、口から摂取され、生きたまま腸に到達し、カラダの健康に役立つ微生物のこと、または腸内細菌、とくに乳酸菌やビフィズス菌など善玉菌を増殖させる物質と定義されている。そこで食品成分と腸内環境改善との関係、とくに生活習慣病に深く関与している抗肥満効果、抗酸化効果、解毒作用、腸管免疫効果に関する研究を進めている。
関連産業分野 医薬品, 食品, 農産物, 畜産物
所属学会 日本栄養・食糧学会, 日本農芸化学会, 日本食物繊維学会, 日本油化学会
Editorial Board
  • British Journal of Nutrition 2010年-2017年
  • Journal of Nutritional Science 2012年-2017年
  • Biosience, Biotechnology, and Biochemistry 2012年-2015年
  • ルミナコイド研究 2014年-現在
学歴・職歴 1985年 帯広畜産大学大学院畜産研究修士課程修了
1989年 帯広畜産大学畜産学部助手
1996年 農学博士(北海道大学)
1999年 帯広畜産大学畜産学部助教授
2001年〜2002年 オーストラリアCSIRO文科省在外研究員
2007年 帯広畜産大学畜産学部教授
現在に至る