森岡 昌子 助教 MORIOKA Masako
My Dream十分に安全に栄養のある食料へアクセスできる社会に
研究テーマ食料安全保障(フードセキュリティ)の確保に関わる農業経営の役割と生産技術適応の諸条件を明らかにする。
研究分野
キーワード
卒業研究として指導可能なテーマ
基本的に学生自身の問題意識を元に一緒にテーマを考えます。
メッセージ
学生生活は本当にあっという間に過ぎていきます。ミクロ経済学で言えば、いま大学に行かずに働いていれば稼げるはずの給料を「機会費用」と言いますが、あなた達は学費だけではなくその費用を投じて、大学に来ることを選択しているのです。いま自分の人生の時間を大学進学に費やしているという自覚を忘れずに、本当にやりたいことを存分にやってください。
ただし学部を卒業したという最低ラインの証として卒論があります。農業経済は人間の経済的な営みを対象とするので、日常生活にもテーマは潜んでいます。何か「あれ、おかしいな」と感じたことから、論理的に課題を組み立て、適切にアプローチし、他人に説明するという一連の流れを経験してほしいと考えています。
学位 | 博士(農学) |
自己紹介 |
帯広出身です。これまで途上国の貧困・食料問題解決のための研究に携わってきました。趣味は登山やハイキング。 |
居室のある建物 | 総合研究棟I号館 |
メールアドレス | masakom obihiro.ac.jp |
所属・担当
研究域/環境農学研究部門/農業経済学分野/農業経済学系研究紹介
世界の貧困者の大部分は農業に従事しています。各国の農業開発や農家自ら農業生産を向上させてきたことにより、世界の極度の貧困は20年かけて半減しました。特に農業生産の向上と貧困農家自身の食料消費の向上には因果関係が認められており、農業は貧しい人々の食料安全保障(フード・セキュリティ)として重要な役割を果たしています。貧困が半減したMDGsを刷新したSDGsでは、食料の安定確保だけではなく、栄養状態の改善を視野に入れた飢餓の撲滅を目標に組み入れています。農業に従事する人たちの健康とともに、持続可能な農業を推進するための経営条件を明らかにすることを目指しています。
またAIやIoT技術を用いた農業関連商品の普及や適応により、農業現場での労働環境は大きく変わろうとしています。新たな技術の普及状況や経済的にその効果を評価し、適応条件を明らかにすることで、技術開発のフィードバックや農家の技術選択の一助になりたいと考えています。
現在取り組んでいる研究テーマ一覧
- 低所得国における農業従事者の安定的な栄養確保のための条件の解明
- スマート酪農技術の導入と適応の規定要因の解明
所属学会 | 日本農業経済学会, 日本農業経営学会 |
学歴・職歴 | 2013年 北海道大学 農学部 農業経済学科 卒業 2015年 北海道大学 大学院農学院共生基盤学専攻 博士前期課程修了 2018年 北海道大学 大学院農学院共生基盤学専攻 博士後期課程修了 2018-2020年 農研機構 中央農業研究センター 任期付研究員 2020-2022年 帯広畜産大学 大学教育センター 特任助教 2022年 -現職 |