耕野 拓一 教授 KONO Hiroichi

My Dream開発途上国の畜産開発を通した貧困削減

研究テーマ人獣共通感染症の経済疫学研究

研究分野

農業経済学, 開発経済学

キーワード

家畜感染症, 隠匿行動, 外部効果, 貧困, 疫学, 国際開発

卒業研究として指導可能なテーマ

  • 途上国の農業開発,開発協力に関する研究
  • 食料・農業・農村・地域振興に関する研究

メッセージ

日本にいると開発途上国の農村のイメージを持つことは,なかなか難しいかもしれません。勇気を出して海外に出ると,日常とは違った世界が広がります。学生の目はキラキラ光ります。勇気を持って海外に出ることを強く進めます。 アジアやアフリカでは,経済発展により畜産物の消費拡大が進み,同時に,家畜の飼養頭数も増加しています。畜産は成長産業です。一緒に,アジアやアフリカのフィールドで調査できるといいですね。

学位 博士(農学)
自己紹介

北海道釧路出身です。開発途上国の家畜疾病に係わる問題を経済疫学視点から研究しています。趣味は野球観戦。

居室のある建物総合研究棟1号館
部屋番号E2206-1 号室
メールアドレス kono atmark obihiro.ac.jp

所属・担当

研究域環境農学研究部門/農業経済学分野/農業経済学系
学部(主な担当ユニット)農業経済学ユニット
大学院(主な担当専攻・コース)畜産科学専攻農業経済学コース

研究紹介

人獣共通感染症(Zoonosis)は、動物・人への伝播可能な感染症で、経済的にも公衆衛生上も大きな影響がある。WHOは特に13種類のZoonosisを”顧みられない”人獣共通感染症 (NZD)と指定し、対策の強化に乗り出している。NZDの影響は特に途上国農村の貧困層で大きい。NZDの感染拡大の背景には、1)限られた知識等が農家の合理的行動を妨げる限定合理性、2)病気の家畜の密売行為による隠匿行動など、社会的文脈に埋め込まれた農家行動が存在する。研究では,ミャンマー・スリランカ・マダガスカルなどを対象国とし、NZD の問題を経済学の外部性として認識し、その処方箋を、学際的視点から探求している。

スリランカの粗放的酪農
牧草を運ぶ牛:ベトナム
スリランカでのフィールド調査

現在取り組んでいる研究テーマ一覧

  • 人獣共通感染症の経済疫学研究
  • 十勝における外国労働力に関する研究
関連産業分野 食品産業, 農産物輸出, 地域振興
所属学会 日本農業経済学会, 日本国際地域開発学会, 獣医疫学会
Editor フロンティア農業経済研究
学歴・職歴 1990年 帯広畜産大学卒業
1992年 帯広畜産大学大学院修了
2000年 岩手大学・農業経済学博士(農学)
2018年4月~ 帯広畜産大学環境農学研究部門教授