斉藤 準 准教授 SAITO Jun

研究テーマ物理教育におけるアクティブ・ラーニングとラーニング・アナリティクスの実践的・理論的研究

所属・担当

農学情報基盤センター/農学情報教育部門研究域人間科学研究部門/自然科学・体育学分野/自然科学・体育学系
研究分野 理論物理学(素粒子論), 高等教育学(科学教育)
キーワード 素粒子, 対称性, 格子場の理論, STEM教育, ICT教育, アクティブ・ラーニング, ラーニング・アナリティクス

研究紹介

研究テーマは大きく分けて2つあります。1つは素粒子の物理学,もう1つは物理教育です。
素粒子とは,宇宙のあらゆる物質の基本要素となる粒子です。素粒子の物理学は,目には見えない極微の粒子のふるまいを,実験データやシミュレーション,理論の数理的整合性を駆使して解明します。特に重要なのは理論の持つ対称性です。私達の研究では,ある特別な対称性に着目することで,従来の理論が持つ困難を整合的に回避する新たな枠組みを構築することを目指しています。
もう一方の物理教育研究では,アクティブ・ラーニングの促進やICTの活用などといった新しい教育手法についての開発とその実践的検証を行っています。特にさまざまな学習ログ(コンピュータ上の履歴データ)を分析するラーニング・アナリティクスによって,従来の分析では見ることのできなかった側面から新たな知見を得ることを目指しています。
物理研究と物理教育研究とは,一見するとまったく異なります。しかし,ラーニング・アナリティクスが扱う教育データが,統計的な物理モデルに従って説明しうるという研究もあります。今後は物理学で物理教育を理解するそうした研究を展開したいと考えています。

現在取り組んでいる研究テーマ一覧

  • ラーニング・アナリティクスによるアクティブ・ラーニング型物理教育の評価・検証可能性に関する実践研究
  • 場の理論における変形された対称性の示す制限に関する理論研究
関連産業分野 教育
所属学会 日本物理学会, 大学教育学会
学位 博士(理学)
自己紹介

北海道出身ですが,寒いのは苦手です。休日は子供と公園で遊んだり,十勝のいろいろな食べ物を楽しんだりしています。本学では物理学と情報学関連の授業を担当しています。

居室のある建物総合研究棟I号館
部屋番号N1302-3
メールアドレス jsaito atmark obihiro.ac.jp

卒業研究として指導可能なテーマ

  • 物理学的理論や手法の獣医農畜産学における応用・適用に関連する研究
  • プログラミングやシミュレーションを用いたデータ解析に関連する研究