9月26日(火)に帯広市とかちプラザにおいて,環境農学研究部門浅利 裕伸特任講師を講師に,帯広市民大学講座「野生動物と仲良く暮らす方法」を開催し,定員を超える約60名の参加者が聴講しました。
講義では,浅利特任講師が撮影した野生動物の画像や動画を活用しながら,身近な野生動物の生態や農作物被害について紹介し,野生動物と仲良く暮らすためにはどうしたら良いかを参加者と一緒に考えました。野生動物の可愛らしい画像や動画が流れると,参加者からは思わずため息がこぼれていました。
浅利特任講師は,講義の最後に,人間の生活圏と野生動物の生活圏が非常に近い十勝地方では,生物の多様性を守りながら農作物の獣害被害を抑えなければいけない等,相反する価値観が存在しているため,野生動物と仲良く暮らすためには,行政や研究者が正しい情報を発信するとともに,十勝に住む人も野生動物について,正しい知識を持ってほしいと,メッセージを送りました。
質疑応答では,十勝の野生動物対策が進んでいると評価される理由や,大学と地方公共団体等との連携内容について,多数の質問が寄せられ,大変有意義な講座となりました。