令和7年11月26日(水)、北海道大学において「2025年度 廃棄物資源循環学会北海道支部研究発表会」が開催され、宮部吏央さん(博士前期課程畜産科学専攻1年、指導教員:宮竹史仁教授)が優秀ポスター発表賞を受賞しました。
この賞は、50名を超える学生が研究成果を発表した中から、研究内容および発表の分かりやすさに優れた発表者に対して授与されるものです。
宮部吏央さんはの演題は、「マグネタイト・バイオ炭添加条件および通気量の違いが乳牛ふん堆肥化に及ぼす影響」です。
この研究では、鉄の一種であるマグネタイトやバイオ炭を乳牛ふんに添加し、通気量を調整することで、堆肥化の進み方や環境への影響がどのように変化するかを調べました。その結果、マグネタイトを添加することで、堆肥の中の微生物の働きが活発になり、分解や発酵がよりスムーズに進むことが分かりました。また、通気条件を適切に調整することで、温室効果ガスなど環境への負担となるガスの排出を抑えられる可能性も示されました。今後は、こうして作られた堆肥が作物の成長を助ける効果を明らかにし、環境にやさしい農業資材としての活用を目指していきます。
宮部さんは、「このような賞をいただき大変光栄です。ご指導いただいた先生方や、日頃から支えてくださった皆さまに感謝し、今後も研究に一層励んでいきたいと思います。」と喜びを語りました。

