令和7年11月29日(土)に、十文字学園女子大学で開催された「日本動物遺伝育種学会第26回大会」において、岡田優明さん(大学院博士前期課程畜産科学専攻1年、指導教員:後藤達彦准教授)が優秀発表賞を受賞しました。
この賞は、学生または博士学位取得5年以内の会員を対象に、発表内容やプレゼンテーションが特に優れたものに授与される賞です。
岡田さんの発表演題は、「日本鶏の骨格形質における品種差」です。
ニワトリの肋骨は古くから7対であることが知られていましたが、多様な遺伝的背景を有する日本鶏の様々な品種については調べられていませんでした。岡田さんは、日本鶏の4品種の7週齢時および成鶏時の肋骨について、CTや骨格標本を使って観察した結果、教科書には未記載の肋骨8対の個体の存在を発見しました。さらには、トサジドリやコシャモは既報の肋骨7対の個体が多いのに対して、ミノヒキチャボやチャボは新規の肋骨8対の個体が多いことも明らかにしました。今後のゲノム解析によって、どのような遺伝的変異が肋骨本数の調節に関わっているのかを明らかにする予定です。
受賞にあたり、岡田さんは、「この度は優秀発表賞という大変光栄な賞をいただき、心より感謝申し上げます。日本鶏の肋骨数に関する研究は未解明な点が多く、今回の発表を通して多くのご意見をいただけたことで、さらに研究を深めたいという思いが強まりました。ご指導いただいた先生方、協力してくださった皆様に感謝し、今後も研究に励んでまいります。」と喜びを語りました。

