大学構内の碧雲蔵で実施している令和7年度「学生の酒造りプロジェクト」による純米吟醸「畜大酒」が完成し、10月5日(日)の販売開始に合わせて「畜大酒」のプレス発表が碧雲蔵にて行われました。
このプロジェクトは、学生が実際の現場で酒造りを経験することで、自身の研究課題への活用や高い職業意識の育成を図ることを目的に、インターンシップとして実施されています。今年度で5回目を迎え、5名の学生が参加しました。
中 珠音さん(畜産科学課程食品科学ユニット3年)は、「洗米のときの吸水管理を秒単位でしっかり行われていることが印象的だった。酒蔵での仕込みにおいては一定の品質になるようにしっかり計算されているのだと思った。インターンシップを通じて日本酒をさらに好きになった。」、中嶋ひよりさん(同3年)は、「麹造りが特に印象に残っている。麹室が思っていたよりも暑く、その中で大量の蒸し米を広げる作業が大変だった。また、できあがった麹や蒸し米の味見の方法を教えてもらい、甘さや固さの変化、原料米の品種・産地ごとの違いを感じることができたのが良かった。」と語りました。
また、インターンシップの受け入れを担当した上川大雪酒造株式会社の副杜氏・山根桃華氏は、「酒蔵では、暑い中での作業や力仕事が多い中、懸命に頑張ってくれました。こちらも学生の皆さんの意欲や働きに刺激を受けました。」と話し、「畜大酒は、すっきりと澄んだお酒に仕上がっているので、まずは冷酒で色、香り、味を楽しんでもらいたい。」とコメントしました。
なお、純米吟醸「畜大酒」は、同日より帯広畜産大学生活協同組合、上川大雪酒造株式会社碧雲蔵ショップのほか、十勝管内の酒販店やスーパーマーケット等にて3,500本が販売され、売上の一部は本学の教育研究に活用されます。
本学は今後も産学連携活動を通して学生の実践的な学びの場を広げていきます。
※販売サイトURL(帯広畜産大学生協Webサイト)
https://chikudai.raku-uru.jp/item-detail/1699510