川島千帆教授(畜産フィールド科学センター)が2025年度日本繁殖生物学会賞・学術賞を受賞しました。
この賞は、繁殖生物学の分野において顕著な研究業績を挙げ、学術の発展に大きく寄与した研究者に授与されるものです。
受賞した研究題目は、「乳牛における分娩後の生産性ならびにその産子の健康や繁殖性に関わる妊娠期の要因に関する研究」です。
川島教授は、乳牛の健康と生産性を高めるため、分娩前後の栄養状態が母牛と子牛に与える影響を研究しました。分娩前のエネルギーやビタミン、アミノ酸が分娩後の卵巣や子宮の回復に関わること、また妊娠期の母牛の栄養状態や乳量が、胎盤の発達や子牛の成長、さらには将来の繁殖力に影響することを示しました。これらの成果は、酪農現場での飼養管理に役立つ新しい知見として評価され、学術賞を受賞しました。
