11月3日(土)に,本学の交流協定校であるウィスコンシン大学マディソン校から8名の教授らを迎え,初の教育研究合同ワークショップを開催しました。
本学では,大学の基本目標の一つである世界トップレベル大学等との国際共同研究及び教育交流の推進を図るため,2014年に米国ウィスコンシン大学マディソン校と学術交流協定を締結し,主に農畜産分野の国際共同研究や学生交流を推進してきました。
今回のワークショップでは,両大学の教育研究活動のさらなる促進を目的に“What’s achieved? What’s next?”を統一テーマとして掲げ,これまで取り組んできた共同研究の成果発表や教育プログラムの実施報告の他,今後の共同研究の展望や新規プロジェクトの可能性について両大学の教員が中心となりディスカッションを行いました。
午前の全体セッションでは,ウィスコンシン大学のジワン・パルタ教授,本学グローバルアグロメディシン研究センターの谷昌幸教授,宮本明夫教授らが,両大学の交流の先駆けとなった土壌分野の共同研究から,動物科学,食品科学分野へ広がりを見せていった研究活動実績について紹介し,両大学の教員らが自身の研究分野以外に行われている研究内容について理解を深めました。
午後の分野別セッションでは,植物・環境科学,動物科学,食品科学分野に分かれ,より専門的な研究内容について発表を行い,今後の新たな共同研究の可能性や具体的な研究連携について意見を交わしました。
その後の全体報告会では,今年8月に帯広で実施した初の合同サマープログラムについて報告が行われました。すべて英語で実施された本プログラムには,両大学から学生13名ずつが参加し,ディスカッションやフィールドワークを通して北海道の自然やフードシステムについて学んだことが紹介され,参加学生から非常に高い評価を得たことが報告されました。また,各分野別の担当者から,セッション内容や今後両大学で連携が期待される研究内容について報告が行われ,ワークショップは盛況のうちに終了しました。
今回のワークショップを通じて,これまで関わりのなかった研究者同士の新たな交流も生まれ,今後一層活発な教育研究活動が期待されます。