忠類ナウマン象記念館(幕別町)と帯広畜産大学の教員および学生が協働して作製していたヒグマの骨格・毛皮標本が完成しました。
この取り組みは、幕別町で捕獲駆除されたヒグマを教育活動に活用し、記念館と学生サークル「えぞほね団」をはじめとした本学学生の協働・交流を活性化することを目的として、実施していたものです。
作製した標本は令和7年3月23日(日)より、忠類ナウマン象記念館にて常設展示されており、公開当日には標本を紹介する講演会が行われました。
講演会では、冨安 洵平助教(獣医学研究部門)と長沼 知子助教(環境農学研究部門)がクマの研究事例について講演し、木内 千尋さん(博士課程獣医学専攻3年)とえぞほね団団長の前田 修吾さん(植物生産科学ユニット3年)が標本の作製過程について解説しました。
訪れた来場者は、実際に毛皮に触れ感触を確かめることができ、間近で骨格標本を観察しながらクマの生態について理解を深めている様子でした。
ナウマン象が生きていた時代には、既にヒグマが日本に生息していたと言われており、記念館ではナウマン象と関連付いた展示がされています。