10月20日(土)に講堂において,動物・植物防疫をテーマに第8回海外悪性伝染病講習会を開催しました。
最初に,井上 昇理事・副学長が開会挨拶を行い,交易の始まりとなるシルクロードが,感染症の経路にもなったことを話しました。
その後,農林水産省動物検疫所北海道・東北支所の長田幸恵主任検疫官から「家畜防疫の重要性と水際対策」と題してご講演いただきました。その中で,持ち込んではいけない食品の取り締まりでは,強面でないビーグルの検疫探知犬が国内の主要国際空港に配置され,禁輸品があるとお座りをして知らせるというお話しがありました。
次に,同省横浜植物防疫所札幌支所の今井 薫次席植物検疫官から,「植物防疫の重要性と水際対策」と題して,海空港に陸揚げされる食品に昆虫や卵がないか,植物防疫官が輸入穀物,野菜,果物,草花等を綿密にチェックし,防いでいるとの説明がありました。
最後に,閉会挨拶として家畜・植物防疫研究室長の木田 克弥教授(畜産フィールド科学センター長)から,「本日の講習会で,輸入食品にはフードセキュリティとして厳密な水際防疫対策がなされていることを知ることができた。学生の皆さんは是非周りの人たちにも防疫の重要性を知らせてほしい。」とのお話がありました。
この講習会には,農業関係者や学生,教員等約80名が参加し,家畜・植物防疫の水際対策の重要性を知る貴重な機会となりました。海外に出かける際は,事前に禁輸品の確認を行い,くれぐれもビーグル犬にお座りをさせないでください。
同講習会テキストからのクイズ
問題)次に掲げるもののうち,日本に持ち込めるのはどれでしょう。
- 生肉
- クッキー
- 干し肉(ビーフジャーキー)
- 生卵
- 肉まん(加熱)
- 北京ダック(真空パック )
答えは,帯広畜産大学畜産フィールド科学センターのウェブサイトでご確認ください。