生命・食料科学研究部門のサマンティ・ペルポラゲ助教が日本応用糖質科学会北海道支部奨励賞を受賞し、令和6年度日本応用糖質科学会北海道支部講演会(2月3日(月):北海道大学)において、表彰及び受賞講演が行われました。
本賞は、澱粉等に関連する学術領域において優れた研究業績をあげ、かつ将来の発展が期待される北海道支部の若手の会員に授与される賞です。
受賞研究の演題は「各種糖質系作物における澱粉の理化学特性や難消化性糖質の健康機能性」です。本研究では、澱粉の物理化学的特性、加工特性、および腸内分解に対するそれらの影響の間の関係について研究を行いました。本研究により、でんぷんの性質は品種間で、また同じ品種であっても栽培地によって大きく異なることが明らかになった。 さらに、微生物DNAの高度なバイオインフォマティクス解析を用いて、レジスタントカーボハイドレートの腸内発酵に関わる代謝経路の発現が、生のデンプンと加工デンプン(加熱水分+冷蔵保存)とで異なることが明らかになった。
サマンティ助教は「このような評価をいただき大変光栄に思います。この賞は私に、加工技術を通じて日常の食品の健康機能を改善する方法を見つける研究を続ける励みと正当性を与えてくれました。また、私自身の研究哲学を発展させるにおいてご指導いただいた先生方にも大変感謝しています。」と語りました。
